2006 Fiscal Year Annual Research Report
自律学習を基盤とした個別対応型日本語授業の基礎的研究および実践モデルの構築
Project/Area Number |
18520412
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
齋藤 伸子 桜美林大学, 国際教育センター, 助教授 (90337890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 倫子 桜美林大学, 大学院国際学研究科, 教授 (80178665)
松下 達彦 桜美林大学, 国際教育センター, 助教授 (00255259)
藤田ラウンド 幸世 桜美林大学, 国際教育センター, 助手 (60383535)
安藤 節子 桜美林大学, 文学部, 講師 (40383533)
堀口 純子 桜美林大学, 大学院国際学研究科, 教授 (00052283)
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Keywords | 日本語教育 / 学習理論 / 自律学習 |
Research Abstract |
本科研は、「自律学習」を基盤とする個別対応型日本語授業(以下、実践機関での名称にならい「チュートリアル」と呼ぶ)について、実践をもとにさまざまな角度から検討し、実践モデルを構築することを目的としている。自律学習についてはさまざまな研究が行われているが、その多くが理論をもとにした研究であり、真に実践をもとにした研究は少ない。本科研においては、研究に関わる者がそれぞれの教育実践の場で自律学習を常に念頭において、自分の実践を振り返り、データ化し、それを分析するという方法を中心としている。 平成18年度は科研の初年度であることから、まず、自律学習の基本理念および実践例について調査し、研究の基礎を作ることに力を注いだ。主に国外の学会において、自律学習に関連する発表を行った研究者、実践者へのインタビュー調査を行い、結果をまとめた。 また、チュートリアルの実践に関わる多くの教員の協力を得て、実践者の視点による研究テーマを提案してもらい、それぞれのテーマによる小規模な研究プロジェクトを科研内に発足させた。18年度に発足したプロジェクトは以下のとおりである。「チュートリアルに関するイメージのPAC分析」、「日本語の自律学習を支援するPC環境に関する調査研究」、「チュートリアル授業における教師の役割」。これらのプロジェクトは、19年度にも継続研究が行われる予定である。 授業の記録は、1年にわたって2つの授業を録音、録画し、データの文字起こしを進めている。本格的な内容の分析は19年度に行う予定である。 さらに、情報交換、意見交換を目的として、自律学習に関する研究者を招いての講演会(1回)を行った。また、「学習者の自律を重んじた日本語活動・実践研究会」という名称の研究会を9月と3月に行い、いずれも学内外から30名前後の参加者を得、活発な意見交換の機会とすることができた。
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Research Products
(5 results)