2006 Fiscal Year Annual Research Report
e-learningにおける英語読解行動・方略の解明とその指導モデルの構築
Project/Area Number |
18520466
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
竹内 理 関西大学, 外国語教育研究機構, 教授 (40206941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 真生子 姫路獨協大学, 医療保健学部, 専任講師 (00425323)
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Keywords | 学習方略 / 読解方略 / 語彙学習方略 / 読解行動 / 語彙習得 / ポートフォリオ / 刺激再生法 / e-learning |
Research Abstract |
本年度は、読解行動の基礎になる語彙習得に関する行動と方略の解明、ならびに、読解行動を調査するためのプラットフォームの構築を行った。加えて、読解行動・方略の解明のための方法論の検討として、質問紙法やポートフォリオの利用可能性、刺激再生法の妥当性を検証した。 語彙習得行動の解明に関しては、コンピュータ上でのすべての学習行動を記録し、これを基にインタビューを行うことで、表面上に現れない語彙学習行動や方略についても研究対象になるように工夫した。また、ポートフォリオなどを定期的につけさせることで、方略や行動がどれだけ表面に現れるかを検証した。その結果、1)語彙習得行動・方略においては、e-learningであろうと通常の学習であろうと、認知方略にはあまり大きな違いが見当たらないこと、2)ただし、メタ認知方略においては違いが生じてくること、3)学習の継続には参加者の人間関係構築など社会学習的な要素が関係すること、4)質問紙法、刺激再生法やポートフォリオ法が有効な研究方法であること、などが判明した。 読解行動調査のためのプラットフォームの作成に関しては、各種LMS(Learning Management Software)の検討を行ったのち、CEAS(Web-Based Coordinated Education Activation System)を基盤にし、そこに各種の改良を施したものを利用することとし、9月より改良に着手した。その結果、本年度1月に読解サイトの開設が可能となり、1月から3月にかけて、読解行動や方略の解明のためデータの収集をおこなった。
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