2006 Fiscal Year Annual Research Report
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18520512
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Toyo University |
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Principal Investigator |
大野 瑞男 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (80000024)
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| Keywords | 日本史 / 近世史 / 経済史 / 財政史 / 江戸幕府 |
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| Research Abstract |
江戸幕府財政の史料は、明治政府に引き継がれなかったために残存量も少なく、散逸が甚だしい。残された財政史料を収録・紹介している文献は分散的で多岐にわたり利用しにくい。この現状を打破するために、江戸幕府財政史料の全てを調査し、全文について厳密な原本照合と校訂さらに索引を付すなどの作業と、併せて史料学的研究を行った。
本年度は、東京大学史料編纂所所蔵近藤重蔵関係史料・維新史料引継本・向山誠斎雑記及雑綴、徳川恒孝氏所蔵徳川林政史研究所保管徳川宗家文書、江戸東京博物館所蔵勝家文書、国文学研究資料館受託大河内家記録、首都大学東京図書情報センター所蔵水野家文書、三井文庫所蔵の旧大蔵省文書写本、国立国会図書館所蔵「収蔵大原」、国立公文書館内閣文庫所蔵「看益集」、同太田南畝「竹橋蠹簡」「竹橋余筆」「竹橋余筆別集」、および東京都以外の姫路市城郭研究室所蔵姫路酒井家文書、豊橋市美術博物館受託大河内家文書、彦根市彦根城博物館井伊家文書、茨城県立歴史館笠間牧野家文書(マイクロフィルム)などの江戸幕府財政史料を調査、新たな史料の発見も行った。そして必要に応じて写真撮影と焼付けを行い、既刊の活字本との照合・校訂を行い、釈文原稿を完成、人名索引と解説と史料解題を施し、編著『江戸幕府財政史料集成』(上巻)出版の準備を行い、日本学術振興会に研究成果公開促進費の申請を行った。
来年度は引き続き調査・収集・研究を行って『江戸幕府財政史料集成』(下巻)出版の準備を行い、幕府財政史料個別の性格、位置付け、相互関係、その他と既刊の史料との関係や意味内容を検討し、幕府財政史料の構造ないし組織についての史料学的研究を行う。
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