2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530018
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 秀美 Osaka University, 高等司法研究科, 教授 (50247475)
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Keywords | 通信・放送の融合 / 放送法 / 表現の自由 |
Research Abstract |
今年度も放送事業者、放送関係企業等へのインタヴューを行い、デジタル技術の開発とその実用化の動向を引き続き調査した。これと並行して、日本の放送法制に関するこれまでの研究成果の全体像を把握するための研究を行った。具体的には、平成19年度から専門知識の提供等の協力を受けている研究者や実務家との研究会を継続し、この研究会で得られた知見に基づき、個人としての研究を発展させた。この研究会における研究の成果は、2009年5月に刊行予定の『放送法を読み解く』(商事法務)の分担執筆として公表する予定である。また、本研究課題についてのこれまでの研究の成果を、雑誌『ジュリスト』の「日本国憲法研究」という連載の第2回「通信・放送法制」の「基調報告」としても公表した。この連載は、4人の憲法学者が、毎回、外部からゲストを招いてある特定のテーマについて研究会を開き、その成果を『ジュリスト』により公表するというものである。『ジュリスト』には、「通信放送法制と表現の自由」という基調報告に続いて、もう一人のゲスト(メディア評論家の山本博史氏)と長谷部恭男・東大教授、大沢秀介・慶大教授、川岸令和・早大教授、宍戸常寿・一橋大准教授の4人の憲法学者と行った座談会も掲載された(95〜116頁)。 この他、4月にはドイツ・レーゲンスブルク大学に招かれ日本の放送法制について講演した(ドイツ語にて公表予定)。6月には、ドイツのケルン大学放送法研究所で資料収集をしたほか、ドイツの比較憲法学会でも本研究の成果を報告した。同報告は、雑誌"Verfassung und Recht in Uebersee"に掲載された。
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Research Products
(3 results)