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2006 Fiscal Year Annual Research Report

消費者の選択と評価に感情が影響する過程の分析

Research Project

Project/Area Number 18530338
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKwansei Gakuin University

Principal Investigator

山本 昭二  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (80220466)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中西 正雄  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (50103130)
佐藤 善信  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (00140476)
Keywords消費者行動 / 情報処理理論 / 感情 / マーケティング / 購買行動
Research Abstract

本年度の研究は、消費と感情の関係を明らかにするために、消費者がどのような場面で消費行動から感情の喚起が行われるのかを検討した。まず、従来の文献研究を行ったが、当初考えていたとおり、消費行動の研究では消費者の情報処理過程に感情が与える影響という観点からの研究が大半であった。今回の研究では、ある種の感情を促進したり緩和したりすることも研究の視野に入れているので、そうした方向からの消費者インタビューを試みた。
被験者は、大学生、大学院生、社会人の3つのセットで行われた。大学生と大学院生の顕著な違いは、商品の購入後の判断における認知的な反応である。大学院生では購入後の喜びや驚きについて、また自分が良い感情を得られるであろうという見込みについてある程度の情報処理が行われていたのに対して、大学生では、購入後の感情が予想外の驚きや高い品質への評価などから発生していた。それは予見性が低いものであり、大学生の感情表現も強い感情表現が散見された。
社会人のインタビューでは、消費行動自体への関与が低い被験者と高い被験者で大きな違いが見られた。同じ商品を購入する場合でも関与が低い場合に購入後に失敗した場合などの後悔や同じ失敗を繰り返し行ってしまうなど、行動のパターン化が見られた。表出する感情も大学院生に比べると数が少なくなっている。ただし、これは有職者を対象にインタビューが行われたので、専業主婦を対象に追加で調査を行いたい。このデータをテキストマイニングして主な感情表現と対になって発生する認知的な表現の検討を行っている。
現在この被験者の中から4名を選んで2週間にわたる購買行動の自記式日記を作成してもらったデータの整理を行っている。このデータを元にして実験データを用意したいと考えている。当初の予定よりも少し遅れているが、基礎データの収集が終わり次第ウェッブ上の実験と分析に進みたい。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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