2008 Fiscal Year Annual Research Report
一般市民の裁判員制度の理解と支持、および制度普及に関する研究
Project/Area Number |
18530493
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
黒澤 香 Toyo University, 社会学部, 教授 (90205237)
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Keywords | 裁判員制度 / 裁判制度 / 市民参加 / 制度普及 / 理解と支持 |
Research Abstract |
裁判員制度に関し、裁判員となる一般市民の参加意欲が低いことが指摘されている。なぜ一般市民が参加しなくてはならないか、もっと分かるように説明し、制度の理解を促進する必要があるように思われる。そのような問題意識にもとづき、研究を実施した。1年目・2年目と、一般市民を対象に講習会を開き、受講した結果を確認することで、今後の制度周知や参加意欲の向上の方策を探ってきた。3年目の今年も、12の講習会/授業/講義で、1000名近くを対象に実施できた。1.非営利団体研修会(船橋市、8月23日)2.市民大学(佐倉市、9月3日)3.女性団体連絡協議会研修会(北川辺町、9月25日)4.水城高校模擬授業(水戸市、9月27日)5.学びライブ模擬講義(東洋大学白山キャンパス、10月5日)6.富士市民大学(富士市、11月5日)7.甫水会千葉県東支部研修会(山中湖町、11月8日)8.学術講演会(白山キャンパス、11月19日)9.特別補講(白山キャンパス、1月22日)10.青少年育成会(新宿区大久保地区、1月25日)11.裁判員制度研修会(佐倉市、2月22日)12,大成高校模擬授業(三鷹市、3月4日)この他に、東洋大学公開セミナー「市民と刑事裁判:韓国の経験に学ぶ」で、韓国の弁護士金善洙氏の講演「韓国参与政府の司法改革と陪審制度導入に関する考察」を8月9日土曜午後2時半から主催した。成果は「季刊刑事弁護」で報告される予定である。さらに翌8月10日には大学院生などを中心とした法と心理学研究会を主催し、裁判員制度を中心に研究発表と意見交換を行うことができた。今年は富士市民大学など多人数を対象にしたためデータの量が多く、また本年度も多くが後半に集中したため、ようやくデータ入力が終了したが、分析はこれからである。今後はデータ分析を進めて報告書を完成させる。
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