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2007 Fiscal Year Annual Research Report

日本語・英語の音韻意識およびプロソディが日本人幼児の英語学習に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 18530516
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

湯澤 正通  Hiroshima University, 大学院・教育学研究科, 教授 (10253238)

Keywords日本語 / 英語 / 音韻 / プロソディ / 幼児 / 学習
Research Abstract

今日,乳幼児向けの英語教室が人気を集めている中で,年少の子どもにおける英語経験の効果を評価することは,社会的に重要である。本研究は,日本語を母語とする幼児にどのような英語の初期経験を与えると,その幼児の将来の英語の学習能力が高まるのかを明らかにすることを目的としている。本年度は,昨年度に続いて,日本人幼児向けに作成した英語音韻の訓練プログラムを継続的に実施し,訓練プログラムが幼児の英語音声の知覚・処理にどのような影響を及ぼしたのかを検討した。訓練プログラムは,英語の音声を構成する39音を,文字,絵,動作と関連づけながら,学習する活動や,学習した音声を単語の中から見いだしたり,音声を組み合わせて単語を読み上げたりする活動を含んでいた。訓練プログラム後のテストとして,音韻意識課題(音声提示された英単語の冒頭の音素を選択する)を行ったところ,CVC構造の単語に関する子どもの得点が,訓練プログラムを受けていない同年齢の子どものそれよりも有意に高かった。訓練プログラムを通して,以下のことが明らかになった。
1、5〜6歳児は,英語の音探しや音の混ぜ合わせといった活動の中で,自然と,英語の音韻の中の音素を意識し,それを文字・絵・動作と関連づけることができる。
2、英語の音に親しむ活動を通して,5〜6歳児は,英語の音素レベルでの音韻意識を高めることができる。
3、幼児期に,英語の音韻と文字の関係を意識し,その基本的な関係を学ぶことが,小学校での英語学習へつなげていくことができる。

  • Research Products

    (4 results)

All 2007

All Journal Article (2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 日本人幼児における音韻認識:日本人幼児にふさわしい英語教育について考える2007

    • Author(s)
      湯澤正通
    • Journal Title

      広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部(教育人間科学関連領域) 56

      Pages: 153-160

  • [Journal Article] 母語が幼児の第2言語学習に及ぼす影響:中国語母語者の音韻認識から2007

    • Author(s)
      李思嫻
    • Journal Title

      広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部(教育人間科学関連領域) 56

      Pages: 245-253

  • [Presentation] 母語が幼児の外国語学習に及ぼす影響(1):日本語を母語とする幼児による英語音韻の反復2007

    • Author(s)
      関口道彦
    • Organizer
      日本教育心理学会第49回総会
    • Place of Presentation
      文教大学
    • Year and Date
      2007-09-15
  • [Presentation] 母語が幼児の外国語学習に及ぼす影響(2):中国語を母語とする幼児による英語音韻の反復2007

    • Author(s)
      李思嫻
    • Organizer
      日本教育心理学会第49回総会
    • Place of Presentation
      文教大学
    • Year and Date
      2007-09-15

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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