2008 Fiscal Year Annual Research Report
軽度発達障害を確率的にアセスメントするエキスパートシステムの開発
Project/Area Number |
18530523
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
足立 智昭 Miyagi Gakuin Women's University, 学芸学部, 教授 (30184188)
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Keywords | 軽度発達障害 / アセスメント / 特別支援教育 / エキスパートシステム / 確率 |
Research Abstract |
平成20年度は、前年度までに作成したエキスパートシステムをさらに改善し、教育現場で広く用いられているチェックリストA,B,C(文部科学省提供)の情報を活用して、個別の支援計画の試案を自動的に出力するシステムを構築することを目的とした。 対象:約20名の小学生のチェックリストA (LD)、B (ADHD)、C (高機能広汎性発達障害)の結果を資料とする。また、児童相談所の心理相談員、および小学校の特別支援教育コーディネーターの専門的知識の抽出を行う。 方法:(1)専門的知識の抽出 専門家(児童相談所心理判定員・特別支援教育コーディネーター)が、チェックリストA、B、Cの情報から、対象児の認知、感情、行動の特性をどのように読み取るか、またその読み取りの結果に基づき、個別の支援計画をどのように立案するのか、実際の児童のデータを資料として、彼らの専門的知識を抽出する。 (2)個別の支援計画知識データベースの構築 上記の結果に基づき、前年度までに作成したエキスパートシステムに、個別の支援計画知識データベースを加える。これにより、個々の児童の行動特徴から、学習障害、ADHD、高機能広汎性発達障害の確率的アセスメント、および個別の支援計画の立案のアドバイスを行うエキスパートシステムを完成させる 結果と考察 文科省のチェックリストA表、B表、C表に代わって、より具体的な授業場面における行動特徴を査定する知識ベースを作成した。また、これらの知識ベースに基づく、個々のこどものアセスメント結果は、FileMaker Pro8.5によるプログラムによって算出した。
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Research Products
(4 results)