2006 Fiscal Year Annual Research Report
「遊びながらの発達診断用具」の開発と「出前発達相談」システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
18530550
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shiraume Gakuen University |
Principal Investigator |
西村 章次 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (00008731)
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Keywords | 遊び / 発達診断 / 発達診断用具 / 出前発達相談 / 障害児者 / 気になる子 / 個別支援計画 / 遊びながらの発達診断用具 |
Research Abstract |
「出前発達相談」を想定した「遊びながらの発達診断用具」の原案を作成し、検討を重ね、発注すると共に、さらにK園等における診断データの分析・検討から「出前発達相談」システムについて幾つかのパターンを見いだしつつある。 1.これまで試作してきた「初期発達診断用具」(平成11〜13年度科学研究費補助金研究[課題番号11610107])と「障害児者相談用発達診断用具」(平成14〜16年度科学研究費補助金研究[課題番号14510188])(「N-QZW発達診断用具」)の使用結果を基に、色彩の活用、「絵の組み合わせ」課題を初めとする発達年齢上の問題、全体の構成の検討を柱に本研究代表者が中心となって、協力者チームを構成し原案を作成、発注した。特に美術専攻の研究者の協力を得、色彩豊かな用具とした。いままで自動車の広告を切り、糊で貼る課題を加えていたが、パネルシアター用の板に自動車のピースを乗せるなどの工夫を取り入れた。23項目の用具群とひとつの附録課題で構成することとした。 2.それに先立ち、K園の職員と行った「発達が気になる子ども(自閉症やLD、ADHDが疑われる子どもを含む)」の「障害児の指導のための発達診断(西村)」を用いて出した「中心的活動」ならびに「指導課題」と、本研究代表者がこれまで試作した用具を用いた診断結果との関連性を分析・検討した。 3.家庭での発達相談、K園を含む幼稚園での相談、電話相談、大学における相談等から、「出前発達相談」システムについての幾つかのパターンを見いだしつつある。 これらの研究成果から、次年度の標準化をもって、「遊びながらの発達診断用具」を用いた「出前発達相談」システムの構築、「個別(教育)支援計画(青年・成人への「支援計画」を含む)」推進のための本「診断用具」が果たす役割を明確にすることが可能になるものと思われる。
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Research Products
(2 results)