2007 Fiscal Year Annual Research Report
「遊びながらの発達診断用具」の開発と「出前発達相談」システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
18530550
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Research Institution | Shiraume Gakuen University |
Principal Investigator |
西村 章次 Shiraume Gakuen University, 子ども学部, 教授 (00008731)
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Keywords | 遊び / 発達診断 / 発達診断用具 / 出前発達相談 / 障害児者 / 気になる子 / 相談システム / 遊びながらの発達診断 |
Research Abstract |
1.昨平成18年度に発注した「遊びながらの発達診断用具」の作成過程で発注先の社会福祉法人の木工を指導しているY氏と、さらに詳細な検討を重ね、同「用具」を作成していった。具体的には、ライオンとパンダのはめ絵を完成させるさい、土台を空中に持ち上げても目や口が落ちないように微妙な傾斜をつけたり、4つの数字を順に開いてしまうさい4枚の蓋をしまうさい輪ゴムを使ったりせず子どもの口に入らないよう磁石を奥深く組み込ませたり、「絵の組み合わせ」で自動車を継次的、同時的に合わせるさい、薄い鉄板を入れたボードに乗せる自動車の裏に布製の磁石を適度な大きさで張り、子どもが楽しくとりくめるよう工夫した。かくして時間をかけつつも極めて楽しい23項目とひとつの附録課題よりなる「用具」が完成した。 2.「評価(記入)表」を作成し、現在2歳から6歳までの75名の診断と、さらにそれを追加しつつ、学齢期のデータ収集に入っている。遊具感覚でとりくめるので、2歳児から意欲を示し、一度した子が「再度したい」と申し出るなど、子どもへの「受け」は極めてよろしい。それに対して、大人の方が考えすぎ、できない傾向にあるなど、興味ある結果も得られている。 3.データを統計的に処理(各課題に対する該当年齢)するシートをパソコンに組み、順次データを入れつつある。 4.「出前発達相談」システムについては、初年度明らかにしたシステムに加えて、集団で診断し、課題について集団で相談活動を展開する方略を追加しつつあり、ほぼ完成に向かっている。 これらの研究成果から、これまでにない遊び感覚の「診断用具」の開発と多様な相談システムの構築がほぼ完成に向かっている。
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Research Products
(1 results)