2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18530571
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
前田 英樹 Rikkyo University, 現代心理学部, 教授 (20181589)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 佳久 立教大学, 現代心理学部, 教授 (00133455)
鈴木 清重 立教大学, 現代心理学部, 助教 (30434195)
|
Keywords | 感覚・知覚 / 映像美 |
Research Abstract |
年度計画に従い事例研究と実験の遂行を継続し,実験的制作とデータベース化作業に着手した。 事例研究昨年度までの研究を通じて収集した種々の映像作品に関して,身体動作表現の分析場面数(事例数)を増やした。音楽クリップとCM動画像等の収集・分析作業に着手した。 実験的研究動画像の群化法則に関する検討を継続した。「提示時間と画面幅の比率」を独立変数とした動画像群化の検討を基盤に,映像制作への応用に有効な動画像群化の分析単位を検討した。単独動画像の「未完了性」概念と「被写体遮蔽率」の関係を検討した。例えば,動画像提示の開始時点と終了時点で被写体の一部が画面枠によってわずかに遮蔽される条件では,単独動画像のうごきに未完了の印象が生じ,異なる動作位相間であっても「一連の動作」という事象の連続性が生じ得ることを確認した。これらの検討を踏まえて,動画像の提示時間と画面幅に応じて有効な動作表現の技法が異なる可能性を考察した。例えば,鑑賞者の視野全体を覆うような大画面や湾曲画面を用いた場合,画面枠で被写体を遮蔽しづらい条件にあるため動画像配列による動作表現に制限が加わる可能性がある。このような条件下では,画像内で還元衝立となりうる被写体を意図的に撮影・合成することが有効な場合がある。 実験的制作表現技法の教育現場で本研究の経過に基づく身体動作の表現技法について解説を行った。実作演習を通じて,「美しい」動作表現を実際に低資源で制作できる方法を検討した。身体動作に関する種々の表現技法の事例を蓄積し,研究成果を学内外のコンテンツ制作事業ヘフィードフォワードするべく,事例作品のデータベース化作業と,表現技法を供覧する映像集の制作に着手した。
|
Research Products
(4 results)