2006 Fiscal Year Annual Research Report
演劇的手法及びエスノメソドロジー分析による教育実践におけるコミュニケーション研究
Project/Area Number |
18530666
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
秋葉 昌樹 龍谷大学, 文学部, 助教授 (30330020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中根 真 龍谷大学, 短期大学部, 助教授 (00309642)
熊谷 保宏 日本大学, 芸術学部, 助教授 (90277484)
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Keywords | 演劇教育 / 応用演劇学 / エスノミソドロジー研究 / 臨床教育学 / 保育学 / 児童館 / 演劇ワークショップ / 社会福祉学 |
Research Abstract |
(1)研究の目的に記した教育研修のネットワーク構築の条件整備ならびに試行的開催 共同研究メンバーに加え、現場の実務経験の豊富な研究協力者等を交えたワーキンググループの会合を数回にわたり開催し,研修ネットワークを構築する上での課題について検討する中で、現場密着型研修の実施も含めて共同研究を進めていくこととした(保育園、児童館、ボランティアネットワークにおける試行的実践)。 1.理論的・方法論的フレームワークの策定:先行する実践や先行研究の批判的検討をふまえ,教育・社会福祉領域の実践家の研修に向けた演劇的手法およびエスノメソドロジー分析の手法を検討し、論文化した。具体的成果は下記の項「11.研究発表(平成18年度の研究成果)」に記したとおりである。 2.教育・社会福祉領域の実務環境に固有の問題の検討:組織上の問題,勤務条件や地域性の問題等,参加予定の組織・団体に固有の問題を試行的実践の中で具体的に検討した。 3.研修会開催およびネットワーク構築の条件整備:本研究への参加条件,フィードバックの方法,運営体制について実際的な条件整備を進め,研修会開催に向けた条件整備について、実務家とともに検討を行うとともに、ネットワーク構築の拠点としてドメイン取得およびホームページの開設・運用を開始した(www.engethno.com)。 (2)映像・音声データベース構築に向けた種々の技術的条件整備 コミュニケーションプロセスに埋め込まれている反省的実践の構造・機能・意味について,研究者ならびに参加者自身が相互に分析的に検証するため映像・音声データベースを構築すべく,下記の観点から研究を実施した。 1.技術的条件:演劇的手法による再体験・再創造のプロセスを可視化し,主としてエスノメソドロジー分析の観点から検討するための映像・音声データについて,映像等の精度の問題とオンラインデータ配信(次年度以降予定)等の技術的条件を確定するべく,ネットワークの拠点校となる龍谷大学・日本大学間でコンピュータ等の機器を用い映像・音声処理の条件整備を進め、上記ホームページ上でのリンク設定等の可能性をテストした。 また、当初は想定していなかったものの、いわゆるweb2.0的なネットワーク技術の導入についての研究も含め総合的に研究を進め、現在進行形の成果をwww.engethno.comに逐次アップしている。 2.倫理的問題への対応条件:参加する個々の組織・団体や個人情報等の問題に配慮したデータ加工の適切な方法,および,研修ネットワーク参加者間でデータを共有していくため、実務家コミュニティーにローデータの映像資料を還元し、現場研修に役立ててもらうなど、研究者と現場との双方向で展開する研究実践を試行した。
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Research Products
(4 results)