2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18540230
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 央明 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00311184)
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Keywords | 太陽 / 天体プラズマ / コロナ / 磁気リコネクション / X線 |
Research Abstract |
本研究は、太陽や天体でみられる活動現象、すなわち高温プラズマと磁場との相互作用が本質的物理であるような現象について理論的・観測的に理解することを全体的な目的とする。。 本年度には、以下のような課題に取り組んだ。(1)太陽浮上磁場によるエネルギー蓄積から、磁気リコネクションによる解放、その結果としてのバルクプラズマの加熱・放出現象を、3次元磁気流体シミュレーションの手法で研究した。成果は、Notoya, et. al.として現在投稿中。(2)また同様の問題意識でフレアトリガについての観測的研究をおこないNagashima, et. al.(2007)として出版した。(3)RHESSI衛星やようこう衛星の硬X線非熱放射や、野辺山電波ヘリオグラフのマイクロ波非熱放射の観測データを駆使して、フレア粒子加速の物理機構にせまった(Takasaki, et. al.2007)。また環論的な補強をおこなうために、Fokker-Planck方程式による非熱粒子の時間発展を追うシミュレーションも行った。成果についてはMinoshima, et. al.(2008)として出版した。また追加でもう一本投稿中である。(4)あたらしい太陽観測衛星「ひので」の打ち上げに伴い、あたらしい現象や高空間分解によるこれまでにない情報が多数みつかった。黒点半暗部についてIchimoto, et. al.(2007)、フレアエネルギー蓄積についてKubo, et. al.(2007)、黒点崩壊過程についてKatsukawa, et. al.(2007)、フィラメント形成についてOkamoto, et. al.(2008)として共著出版した。また、観測の基礎的なキャリブレーションに関連する論文としてChae, et. al.(2007)、Moon, et. al.(2007)を共著出版した。これらの研究に対しては、観測された偏光を磁場情報に翻訳するいわゆるインバージョン作業のためのプログラムを開発提供したことによる貢献である。
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Research Products
(9 results)