2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18540230
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 央明 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00311184)
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Keywords | 太陽 / 天体プラズマ / コロナ / 磁気リコネクション / X線 |
Research Abstract |
本研究は、太陽や天体でみられる活動現象、すなわち高温プラズマと磁場との相互作用が本質的物理であるような現象について理論的・観測的に理解することを全体的な目的とする。 本年度には、以下のような課題に取り組んだ。(1)乱流磁気リコネクション:太陽フレア・エネルギー解放の素過程である磁気リコネクションに対する磁気流体有限振幅擾乱の影響を3次元数値シミュレーションで調べた。(2)太陽フレア高エネルギー粒子加速の観測的研究:RHESSI衛星やようこう衛星の硬X線非熱放射や、野辺山電波ヘリオグラフのマイクロ波非熱放射の観測データを駆使して、フレア粒子加速の物理機構にせまった。成果として、Minoshima & Yokoyama(2008)として出版した。(3)「ひので」衛星データを用いた、太陽コロナ中の磁気波動の観測的研究:コロナ加熱を説明する過程としてコロナAlfven波を熱拡散する可能性が議論されている。[ひので」衛星においても、これは最重要課題のひとつと位置付けられる。この研究では、「ひので」衛星搭載の紫外線撮像スペクトル計(EIS)を用いて、Dopplerシフトの空間・時間分布を調べ、コロナ中の磁気波動を捕えてそのエネルギーを求めた(Chiforetal,ほか準備中)。(4)太陽表面にみられる磁場観測について、対流崩壊とよばれる不安定による磁極形成の現場をとらえることに「ひので」高分解観測で成功した(Nagataetal.,Mornagaetal.)。またキャンセレーションとよばれる見かけ上磁極が対消滅する現象がじっさいは磁束沈下現象であるという成果を得た(論文準備中)。
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Research Products
(5 results)