2008 Fiscal Year Final Research Report
Kinetic approach to nonequilibrium statistical mechanics
Project/Area Number |
18540371
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Mathematical physics/Fundamental condensed matter physics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
HAYAKAWA Hisao Kyoto University, 基礎物理学研究所, 教授 (90222223)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Keywords | 運動論 / 相関 / 粉体 / 衝突 / ジャミング / ガラス転移 / 液体論 |
Research Abstract |
非平衡系の統計力学を運動論的方程式から解析し、特にモード結合理論をせん断粉体系に適用して時間相関関数のロングタイムテールがどのように変化するのか、同時刻長距離相関がどうなるかを明らかにした。更に揺動散逸関係式を充たす場の理論を液体系に適用し、モード結合理論の基礎付けを行った。またせん断粉体系のジャミング転移の臨界指数を明らかにした。またナノクラスターの衝突では熱揺らぎの重要性を明らかにし、その結果反発係数が1を超えることがあることを明示した。
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Research Products
(37 results)
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[Remarks] 報道関連情報:東京新聞、中日新聞2009年4月28日朝刊に記事。Science News (May 9th., vol.175, #10, p.13, 2009), Physical Review Focus (v23, st10, April3, 2009) , Nature Nanotechnology (vol.4, April 17, 2009)等で研究紹介記事が出た。
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[Remarks] Hisao Hayakawa, JPSJ News and Comments42(2008)でNew Scaling Laws for the Jamming Transitionを著し、T. Hatano: J. Phys. Soc. Jpn. 77 (2008) 123002.の紹介を行った。また物理学会誌に書評、学会関係等の記事をこの3年で多数著す。
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[Remarks] 日本物理学会理事(2006年9月から2008年8月)に就任、特に大会担当理事、領域委員会委員長として物理学会の運営を担い、物理学会若手奨励賞の設立、レビューセッションの設置等、各種新機軸を出した。2008年アメリカ物理学会(ニュー・オーリーンズ)にも参加し、日本物理学会の活動の広報に務めた。
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[Remarks] 学術誌Progress of Theoretical Physicsのエディター兼理論物理学刊行会理事(2008年4月より)として学術論文誌の運営の一翼を担う。PTPのインパクトファクターについての文章を物理学会誌に著す。
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[Remarks] 国際会議:Japan-France Bilateral Joint Seminar 2008 "Frontiers of Glassy Physics" (Nov. 19-22, 2008), 於京大基研を主催する。他に国内研究会「粉体物理の原状と展望」(於京大基研)も主催して研究者の便宜を図る。また2006年物理学会でシンポジウム「レオロジー研究の新展開」を企画する。(「はじめに」を講演)。更に日本物理学界第64回年回(2009年3月)においてもシンポジウム「ジャミング転移」を企画、立案して研究者への便宜を図った。
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[Remarks] 研究に関連した日本語の解説として、日本物理学会誌61巻428 (2006) 「マクロ物体の非弾性衝突-はねかえり係数には危険が一杯-」がある。
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