2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18540427
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
吉田 二美 国立天文台, ハワイ観測所, 研究員 (20399306)
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Keywords | 小惑星 / 自転周期 / 宇宙風化 / サイズ分布 / 衝突現象 |
Research Abstract |
本研究の目的は、軌道進化・衝突進化が少なく、族形成時の衝突イベントの情報を保持している可能性の高い若い3つの小惑星族(Karin族(S型,構成員70),Iannini族(S型,48),Veritas族(C型,240))に着目し、各族の構成員の様々な物理特性を観測することにより、天体衝突破壊の物理とともに、小惑星の形成年代を調べることである。 この目的を達成するために我々は若い族の個々の小惑星の単色及び多色測光観測を実施した。 1.単色の測光観測:変光曲線から個々の小惑星の自転周期、形状、サイズ分布を得て、衝突破壊の規模や母天体の大きさ・内部構造等を推測する。 2.多色測光観測:表面カラーから反射スペクトルを得て、小惑星表面の宇宙風化度を調べる。 観測は米国・Vatican天文台、Steward天文台、南アフリカのIRSFと、ウズベキスタンのMaidanak天文台の望遠鏡で行った。Vatican天文台とIRSFでの観測はKarin族の最も大きい小惑星である(832)Karinの表面反射スペクトルの非一様性に特化した観測であった。 Maidanak天文台では、本研究のために2人の専属の観測者を雇い、一年を通じて継続的に観測データを得るようにした。平成18年度はこの天文台にて約40個の小惑星の変光曲線とカラー取得のためのデータを得た。現在はデータ解析中である。 また、Maidanak天文台の観測者(A.Маршалкина氏)を3月に国立天文台に招聘し、データ整約方法等を教えた。さらに、3月末の日本天文学会においてこれまでMaidanak天文台で得たデータ解析結果を発表した。
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Research Products
(5 results)