2007 Fiscal Year Annual Research Report
標的タンパク質との複合体における低親和性リード化合物の高感度選択的検出法の開発
Project/Area Number |
18550082
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
田代 充 Meisei University, 理工学部, 准教授 (40315750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 悦郎 東京大学, 農学生命科学, 教授 (10130303)
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Keywords | 生体分子 / 分析化学 / 分子認識 / 選択的検出 |
Research Abstract |
医薬品の開発過程において有効なスクリーニング系の確立は不可欠であり,特にinvitroでのスクリーニング系として簡便,廉価な方法が望まれる。核磁気共鳴(NMR)法の薬剤スクリーニングへの応用が最近試みられており,簡便なスクリーニング法として使用されている。これまでの方法として,リガンドとの結合を2次元スペクトルによりモニターする方法があるが,安定同位体標識に要するコストや分子量制限などにより,適用範囲に限界がある。 本研究では,既存方法の問題点を考慮し,迅速,廉価なNMRによる新規薬剤スクリーニング系の開発を目的とした。具体的には^<13>C,^<15>Nなどの安定同位体を使用せず,分子間相互作用に関与するリガンドを選択的に1次元スペクトルで検出し,リガンドを短時間で検出する手法の開発を行った。ヒト血清アルブミン-トリプトファン複合体およびRibonucleaseT_1-阻害剤複合体をモデル化合物として使用し,WatetrLOGSY法をベースにパルスシーケンスの開発を行った。RibonucleaseT_1-阻害剤複合体に関して各種測定法を比較したところ,WatetrLOGSY法でのみ分子間NOEピークが観測され,その有効性が示された為,今回の研究ではWatetrLOGSY法をべースに使用した。水シグナルの磁化を最初に選択するが,その選択方法として,各々のパルスを2つに分割した新規なWATERGATE-W5を使用した。
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