Research Abstract |
1.(1)記録ヘッドを最適化し,シングル記録方式により連続媒体への書き込みを検討した.その結果,3terabit/inch^2以上の面密度が可能であることが示唆された.(2009年5月6日,International Magnetics Conference, Sacramento, CA, U.S.A. にて報告済み.フルペーパー投稿中)(2)記録磁界の時間変化は主磁極のみならず,サイドシールドおよびトレーリングシールドの影響を大きく受けることが判明した(フルペーパー投稿中). 2.ウィーン工科大学が公開するマイクロマグネティクスソフトウェア(MAGPAR)を記録ヘッド解析用に書き換え,動磁界解析が可能となった.ただし,ハードウェアの負担が大きく,巨大なシステムが必要であることが判明した.また,国内の磁気記録産業に関わるメーカーが所有するソフトウェア,MAGPAR,および我々の所有するソフトウェアの結果を比較し,得られた記録磁界(記録磁界強度,時間変化)が良好に一致することを確認した. 3.メモリ共有型計算機(Intel i7, 2. 66GHz, 4core, 12GB RAM)上でマイクロマグネティクス解析ソフトウェアを並列化し,最適化を図った.その結果,平成19年度まで使用してきたクラスタシステム(Intel Pentium4,3.0GHz,8-CPU, 4GB RAM×8)の8.6倍の速度を得た.また,消費電力は1/10程度となり,グリーンITの思想とも合致する.さらに,1.5倍程度の大規模計算が可能となり,当初の目的をはるかに上回る成果を得た.(上記の2.とあわせ国際会議論文投稿中,フルペーパー投稿予定)
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