2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560363
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
羽渕 裕真 茨城大学, 工学部, 助教授 (90241744)
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Keywords | 無線パケット通信 / Pull型パケット補間法 / Push / Pull融合型パケット補間法 / スペクトル拡散通信 / M系列 / 擬直交M系列対 / パルス位置変調 / シンチレーション |
Research Abstract |
本研究は、ブロードキャスト通信の信頼性を高めるためのスペクトル拡散多値変調法を用いた可視光/電波融合型通信ネットワークプロトコルについて、検討を行った。特に、パケット補間法と光通信のための拡散符号系列の検討を行い、以下の点を明らかにした。 ・共通拡散符号系列をもつPull型パケット補間法のブロッキング確率特性、平均パケット送信回数特性、平均補間完了時間特性を理論解析により明らかにした。共通拡散符号系列数と送信ユーザ数との関係を求め、最適送信ユーザ数の存在を明らかにした。Pull型パケット補間法はPush型パケット補間法と比べると、基地局からのパケット受信を失敗したユーザ数が少ない場合に効果が高く、有用であることがわかった。 ・Push/Pull融合型パケット補間法を提案し、平均パケット送信回数特性、平均補間完了時間特性を理論解析によりに明らかにした。本提案法は、基地局からのパケット受信を失敗したユーザ数が多い場合にはPull型パケット補間法に、少ない場合にはPush型パケット補間法の特性に近似することがわかった。そのため、パケット補間状況を確認でき、しかも補間完了時間をPush型パケット補間法と同等にできるため、有用であることがわかった。 ・光通信のための擬直交M系列対を用いる多値変調法を提案し、その提案法を白色ガウス雑音環境およびシンチレーションが存在する環境において理論解析により評価した。多値変調法として、閾値設定のないパルス位置変調(PPM)方式を取り上げた。本方式は拡散符号間の相互相関値は0を達成しているため、白色ガウス雑音下では、拡張プライム符号系列よりも良好な特性を示すことがわかった。また、シンチレーションがマルチユーザ間干渉よりもビット誤り率性能に大きく影響することを明らかにした。
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Research Products
(6 results)