2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560363
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
羽渕 裕真 Ibaraki University, 工学部, 准教授 (90241744)
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Keywords | 自律分散ネットワーク / 損失パケット補間法 / 可視光通信 / スロット分散 / スペクトル拡散通信 / マルチパルス・パルス位置変調 / M系列 / 光強度変調 / 直接検波 |
Research Abstract |
本研究は、基地局では可視光通信によりデータ配信を行い、その配信パケットの損失補間を電波通信により行う可視光・電波融合通信を検討している。平成19年度は『応用性能検討段階』であり、アクセス制御プロトコルを中心に検討した。 (1)各パケットのプリアンブル部は同一情報であることに着目し、その部分の相関受信電力から送信ユーザ数を推定する方法について検討した。基地局が存在せず、送信信号電力制御(TPC)が行われていない場合は、TPCが行われたとする場合よりも最大スループットは減少してしまうものの高オファードロード時のスループットの劣化度を抑えることができることが分かった。 (2)これまで提案してきた拡散符号系列を用いるプッシュ型補間法に焦点をあて、ユーザ密度増加時の性能向上法を検討した。特に、複数のスロットからなるフレームを利用し、パケットをランダムに選択されたスロットで送信するスロット分散法を提案し、理論解析と計算機シミュレーションにより検討した。その結果、提案法は従来法や単に拡散符号長を伸張する方式よりもユーザ密度増加時の平均補間完了時間および最小の平均補間完了時間からの劣化度がともに優れていることが分かった。 (3)光ワイヤレス通信方式として、2種類の拡散符号系列を用いるマルチパルス・パルス位置変調(MPPM)法を検討した。特に、拡散符号系列として変形擬直交M系列対を用いる光強度変調/直接検波(IM/DD)法を提案した。これまでのIM/DD法における2値伝送法では、最大ネットワーク容量は1[bit/chip]を超えるものではなかったが、本方式では1[bit/chip]以上を達成できることを明らかにした。例えば、8スロットからなるフレームを用いるMPPMでは1.25[bit/chip]を達成している。
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Research Products
(13 results)