2006 Fiscal Year Annual Research Report
オーバレイネットワークにおける自律分散型トラヒック制御に関する研究
Project/Area Number |
18560375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
笠原 正治 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20263139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 豊 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00135526)
増山 博之 京都大学, 情報学研究科, 助手 (60378833)
橘 拓至 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (20415847)
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Keywords | オーバレイ網 / Peer-to-peer網 / 通信品質保証 / 待ち行列理論 / 待ち行列網 / 性能評価 / 負荷分散 / 網トポロジー |
Research Abstract |
本年度はファイル共有型P2Pネットワークと実時間サービス型P2Pネットワークの基本的な性能評価に関して研究を遂行した.一般に,P2Pネットワークに代表されるオーバレイネットワークにおいては,トランスポート層より上位のオーバレイレベルでの制御によってファイル転送が行われる.オーバレイネットワークにおけるファイル転送遅延は論理ネットワークと物理ネットワークの双方のトポロジーに大きく依存すると考えられる.そこで最初の検討として,物理ネットワークとして4ノード・4ルータで構成される代表的な4種類のトポロジーを考え,論理ネットワークと物理ネットワークのトポロジー構成がファイル転送遅延に与える影響について,2層型待ち行列網モデルを用いて評価を行った.数値例において,物理トポロジーと論理トポロジーが一致する場合に遅延が小さくなる傾向にあること,また論理トポロジーの形状によっては物理トポロジーに依らず負荷に対して遅延が急激に増大することが観察された. 次にP2P上の実時間サービスとしてSkypeに着目し,呼設定処理に対する動的負荷分散機構の有効性を解析的に検証した.具体的には,一般ユーザの参加を非斉時ポアソン過程でモデル化し,ノード数とスーパーノード数で規定される2変数確率過程が満たす微分方程式を導出した.数値例より,P2P型のユーザ管理方式を用いたサービスではクライアント・サーバ型方式よりも安定したサービス品質を保障できることが示された.
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Research Products
(6 results)