2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18560390
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
村上 健一郎 法政大学, ビジネススクールイノベーションマネジメント研究科, 教授 (00409351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 俊治 日本電信電話株式会社, NTTコミュニケーション科学基礎研究所・人間情報研究部, 主幹研究員 (70396133)
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Keywords | インターネット / プロトコル / フリースケール / ルータ / ネットワーク / 新世代 / 再帰 / レルム |
Research Abstract |
本年度は、IPv4++方式を実現するためのネットワークアーキテクチャを明らかにするとともに、事実上の標準とするためにマーケティング戦略を中心に研究を進めた。以下に進捗をまとめる。 (1)詳細設計を進めるうちに、本研究が大規模なネットワークに摘要できない可能性が浮上した。このため大幅にアーキテクチャを変更することとし、レルムという概念で再帰的にネットワークを再構成する方式を明らかにした。 (2)再帰的構造を実現するためのプロトコルをRGP(Realm Gateway Protocol)として明確化し、情報処理学会OS研究会にて発表した。なお、この発表には、上記(1)の内容も含んでいる (3)(1)(2)の技術面での研究に加え、経営学的見地から方式を再検討した。そして、名称をフリースケールネットワーク方式に変更した。これは、第一に、本方式が従来のインターネットだけではなくあらるネットワークに摘要できること、二に、本ネットワークがユーザに提供する価値を名前として前面に出すことが理由である。 (4)標準化戦略の検討を行った結果、インターネットの標準化トラックに載せることは、かえって標準化のスピードを落とすことになるという結論に達した。このため、まずは、プロトタイプのデモンンストレーションを急ぐこととし、当該プログラムの機能設計を行った。本件については、2007年8月に京都で開催される国際会議ACM SIGCOMM2007のワークショップに論文として提出こととし、論文の第1版ドラフトを作成した。 (5)2006年にピサで開催されたACM SIGCOMM国際会議にて、コーネル大学のpaul Francis教授と研究協力沐研究の進め方について議論を行い、2007年度に研究協力の密度を上けることで合意した。 (6)企業向けに本プロトコルが利用可能かどうかを証した。特に企業で利用されている仮想プライベートネットワークを載せることが可能かどうかを検証し、仮想回線をレルムとみなす方式で整合性が確保され、実現可能なことを明らかにした。
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Research Products
(3 results)