2008 Fiscal Year Annual Research Report
センサネットワークの多端子情報理論と決定理論によるモデル化と最適化
Project/Area Number |
18560391
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
松嶋 敏泰 Waseda University, 理工学術院, 教授 (30219430)
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Keywords | 情報理論 / センサーネットワーク / 多端子情報理論 / 事後確率計算 / 統計的決定理論 |
Research Abstract |
近年,ネットワーク上の分散情報を処理する問題について多くの研究が行われている.例えば,センサネットワークでは,分散し配置されたセンサー等によって集められた多様な情報をネットワーク経由で伝送し,それらを統合することで何らかの決定や制御を行う.本研究ではセンサネットワークを含むネットワーク分散処理における基礎的な理論研究を中心に,大きく次の2つのステップで研究を行い,それぞれのステップを研究の目的としていた. (1)ネットワーク上に分散した情報の伝送と決定・制御に関する多端子情報理論と統計的決定理論を用いた基礎モデルを構築し,構築したモデル上で各問題の目的に応じた評価関数を定義し,最適解や理論的性能限界についての定式化を行う. (2)定式化した最適解またはその近似解を実現するアルゴリズムをグラフ上のメッセージ伝播アルゴリズム等を用いて設計し,その性能や計算量の評価を解析的・実験的に行う. 今年度においては,(1)のステップに対応するものとして,平成18年度・平成19年度において構築した基礎モデルを拡張したモデルを構築し,最適解や理論的性能限界についての定式化を行った,主に,盗聴者通信路における秘匿容量計算アルゴリズムを,より一般的な関数を最大化するアルゴリズムに拡張した. (2)のステップに対しても同様に,平成18年度・平成19年度において構築した近似アルゴリズムを拡張したモデルに適用可能な形に拡張し,実験的に評価を行った.CDMA通信路におけるマルチユーザ検出アルゴリズムを符号化CDMA通信路においても適用可能な形に拡張した研究が主な成果である.
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Research Products
(19 results)