2007 Fiscal Year Annual Research Report
食用茸類の生体信号に学ぶLED光源による光栽培環境制御装置の実用化
Project/Area Number |
18560420
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
平間 淳司 Kanazawa Institute of Technology, 工学部, 教授 (40181185)
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Keywords | きのこ / 生体電位 / 光刺激 / 形態形成 / LED光源 / 栽培技術 / バイオセンサ / バイオリズム制御 |
Research Abstract |
茸類は免疫増強作用・臓器疾患改善などの健康食品として特に最近注目され茸工場で人工栽培が盛んであるが、至適成育条件(培地・温度・湿度・光など)は栽培現場の経験に大きく依存している。本研究では、新たな試みとして茸の成長の活性化と密接に関係がある生体電位信号を指標として至適生育条件に関して工学的側面から検討する。Growth Chamber内にて形態形成実験を幾度か実施し、得られた知見の確認を十分することで、現場で有用なLED光源システムの基本設計仕様を確立する。特に、光刺激条件(波長,輝度,照射方法など)との対応関係や形態形成の関係を調べ、栽培制御用の新しいタイプの光源装置を開発して実用化を目指す。予備的に形態形成の比較実験を進めてきたが、未だ十分な検証までは至っていないので、各種光質の差異が成長に影響を及ぼす効果を十分検証する。平成19年度の研究実績は以下の通り。 (1)試作型簡易Growth Chamberを用いた形態形成実験(前年度の続き)平成18年度に引き続き、各種光刺激や温度刺激が形態形成に及ぼす影響を試作型Growth Chamberを用いて継続実験を実施した。 (2)茸自身をバイオセンサとした至適栽培を目指したLED光源装置の実用化 特定の茸自身をバイオセンサとしてバイオリズムをモニタし、その生体信号を利用して周辺の茸に対し、光刺激の明暗間隔を制御した。Growth Chamber内で栽培した結果を踏まえて、まず、種々の光刺激を与えた場合の成長の比較実験(形態形成実験)を茸工場の現場で光源システムの有効性を検証した(新光源装置の実用化(低価格化、コンパクト化、ランニングコストの低減化)を目指す)。栽培現場としては、これまでに共同研究を行っている県外の舞茸栽培工場で行った。なお、生体電位計測装置(申請者設計製作の小型軽量タイプ)と試作したLED光源装置には、本研究費をフルに活用して準備した。
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Research Products
(3 results)