2007 Fiscal Year Annual Research Report
サルファーサイクルを活性化した新規下水処理システムの機能強化技術の開発
Project/Area Number |
18560538
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
荒木 信夫 Nagaoka National College of Technology, 環境都市工学科, 教授 (30193072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 隆司 国立大学法人長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (10280447)
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Keywords | 下排水処理 / 微生物群集解析 / 嫌気性処理法 / 低温処理 |
Research Abstract |
サルファーサイクルを活性化した無加温UASB/DHSシステムを用い,都市下水処理場にて運転日数700日を越える長期連続廃水処理試験を行った結果,以下の知見が得られた。 ・HRT 17hr,循環比2,下水温度が24±5℃の条件における,全BOD濃度は,流入下水で135±29mg/L,UASB処理水で41±8mg/L,DHS処理水で7±3mg/Lであった。下水温度が10℃を下回った期間においてもDHSを経た全システムにおける全BOD除去率は94±2%を達成したことから,本システムにより安定した下水処理可能であることが分かった。 ・UASB槽内に蓄積した汚泥量は,UASB流入汚泥量とUASB流出汚泥量の差(100%とする)に対して,SSベースで2-3%の蓄積であり,本プロセスが汚泥排出の極めて少ない特性を有することが分かった。 ・下水温度が低下する冬季(RUN8)において,メタン生成古細菌の活性に対する硫酸塩還元細菌の活性の比率(SRA/MPA)が,水素基質について2.59にまで達した。このことから下水温度が低い条件において,嫌気的な分解反応の進行に硫酸塩還元菌が寄与することが分かった。
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