2008 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物を用いたコンクリート用骨材の製造・開発及び用途の拡大
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18560570
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
椎葉 大和 Fukuoka University, 工学部, 教授 (30103782)
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Keywords | リサイクル / フライアッシュ / 配(調)合設計 / 強度発現 / 細孔構造 / 再生骨材M / 単位総水量 / 再生骨材コンクリート |
Research Abstract |
本年度は,前年度までの再実験や継続実験と同時に,再生骨材の品質改善や再生コンによるRC構造部材実験の検討,又,ポーラスコンによる建築用非構造材の用途開発に関する再調査等を行った。 なお,平成20年度はJIS A 5301やJASS 5等の大改定があり,コンクリートへの一層の品質向上や生産・施工への要望が一層高まって来ている。従って,本年度の研究目的・項目には若干の変更があったが,実験概要は次の通りである。 1)本年度までの実験結果より,フライアッシュ(FA)混入コンでも普通コンと同様に統一的な配(調)合設計が可能である。即ち,FA混入により単位水量の減水効果は水粉体容積比により定量的にその範囲が把握でき,FAコンの圧縮強度はW/B(B=C+FA)との相関が大きいことが認められた。 2)今後の中品質再生骨材Mの需要拡大を考慮し,再生骨材と原骨材(再生骨材中より採取)を用いたコンクリートの性状は,再生骨材コンの場合の方が単位水量,ブリーディング及び耐久性の低下が生じる。又,圧縮強度はW/Cの低下に伴って両コンクリートの差が大きくなる。なお,RC構造部材の構造性能実験についても検討した。 3)建築非構造部材へのポーラスコンの利用は少ないが,文献や若干の実験を通して,通気性や吸音性状から壁用基盤材としての使用が適していると考えられる。
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