2006 Fiscal Year Annual Research Report
消費者の受容性から見たグリーン・サービサイジング戦略の検討
Project/Area Number |
18560785
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
今堀 洋子 Otemon Gakuin University, 経済学部, 講師 (70306504)
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Keywords | グリーン・サービサイジング / 地域資源循環 / ビジネスモデル / PSS / 持続可能な社会 / 地産地消 / 地球温暖化防止 / ペレットボイラー |
Research Abstract |
1.家電リース社会実験における、ユーザーの利用実態調査 今年度は、ユーザーのグリーン・サービサイジング(GSS)の受容性に関して、リースモニターに対して、アンケート調査を実施した。 2.長野県飯田市における温室農家向け熱供給サービスモデル事業の立ち上げ 地域資源循環を促進するGSSの事例として、NPO法人南信州おひさま進歩を中心にモデル事業を立ち上げた。重油ボイラーを完全にペレットボイラーに入れ替えることができれば、二酸化炭素排出量は約10分の1に抑えることができる。また、熱供給サービスを提供するということにより様々なメリット(定性的)をもたらすことを明らかにした。例えば、ペレット製造者は、継続的に特定の事業者に、見込まれた量を供給することが求められており、あらかじめ需要を予測することが可能となる。また、ボイラー開発者にとっては、開発したボイラーの所有権が移転しないために、機器のノウハウを、自社で蓄積することが可能である。また、農家にとって、重油という価格の変動が予測されるものに対して、サービス料は一定であるため、燃料の価格の変動に惑わされることがない。また、機器を所有しないので、メンテナンスの保証が常にあり、不必要になった場合は、返却をすることが可能である。最後に、サービス提供者であるが、関係する様々なセクターをつなぐことが可能であり、ペレットの運搬においても、地域の既存の流通基盤を上手に活用し、流通の効率化をはかることも可能である。また、燃焼効率が高いボイラー開発へのインセンティブが働く。最後に、関係者をつなぐということは、地域の資源、金、人をまわすことになり、結果として、地域の地産地消を実現することなどである。 3.GSSの情報発信 論文発表、本の共同執筆、ワークショップのパネリストとして参加するなどして、GSSの概念を広く社会に情報発信した。
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Research Products
(3 results)