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2006 Fiscal Year Annual Research Report

腸管由来セリンプロテアーゼの細胞死における意義と食品成分による調節機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18580118
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

都築 巧  京都大学, 農学研究科, 助手 (50283651)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 和生  京都大学, 農学研究科, 助教授 (80213148)
Keywordsセリンプロテアーゼ / アノイキス / アポトーシス / 腸管細胞 / 細胞代謝
Research Abstract

腸管粘膜表面を構成する一層の上皮細胞は栄養素の吸収あるいは生体防御にとって重要である。これらの機能を十全に発揮するためには古くなった細胞は速やかに除去され新しい細胞に置き換わる必要があるが、上皮細胞代謝のメカニズムはよくわかっていない。我々は腸管に強く発現している膜結合性セリンプロテアーゼmembrane-type serine protease 1(MT-SP1)およびグランザイムA(Granzyme A ; GrA)という2つの酵素が腸管上皮細胞のアポトーシスを誘導するという仮説をたて、それについての検証を試みた。MT-SP1は上皮細胞自身で、GrAは腸管上皮層に常在する上皮細胞間リンパ球で産生されている。平成18年度は特にGrAがラット正常腸管上皮細胞株IEC-6に対してアポトーシスを誘導するかどうかについて検討した。IEC-6をGrA存在下で培養したところ細胞の変型とそれに続く細胞の脱離が観察された。脱落していない細胞について、アポトーシスが誘導されているという証拠は得られなかった。さらに脱落した細胞においても、正常な培養条件下では生存能力を残していることが明らかになった。これらの現象はヒト肺上皮細胞株A549でも観察された。このことからGrAは細胞とディッデュ(生体条件では基底膜に相当する)の接着を緩めるが、アポトーシスは誘導しないということが明らかになった。おそらく正常腸管においてGrAは上皮細胞と基底膜の結合を緩めることで、細胞分裂が起きにくいような状態にするという役割があることが考えられた。GrAについては研究当初の仮説(細胞死への関与)とは異なるが、免疫担当細胞で産生されるプロテアーゼが上皮細胞の代謝(増殖など)に関わる可能性があることを示した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] A role of a lymphocyte tryptase, granzyme A, in experimental ulcerative colitis.2007

    • Author(s)
      Hirayasu H, Yoshikawa Y, Tsuzuki S, Fushiki T.
    • Journal Title

      Biosci. Biotechnol. Biochem. 71 (1)

      Pages: 234-237

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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