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2006 Fiscal Year Annual Research Report

レンチオニンによる血小板凝集抑制作用機序の解明とex vivoにおける効果の検討

Research Project

Project/Area Number 18580130
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

熊谷 日登美  日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (20225220)

Keywordsレンチオニン / シイタケ / 血小板凝集抑制 / 含硫環状化合物 / 膜タンパク質GPIIb / IIIa / フィブリノーゲン / アグレゴメーター / フローサイトメーター
Research Abstract

1.レンチオニンによる血小板内情報伝達阻害の検討
血小板惹起物質として、アラキドン酸、トロンボキサンA2受容体に作用するU-46619、カルシウムイオノファーであり血小板内へのカルシウム流入を促進するA23187、プロテインキナーゼCを活性化しタンパク質のリン酸化を促進するPMA、PAF受容体に作用し血小板内ホスホリパーゼやキナーゼを活性化させるPAF、ADP受容体に作用しカルシウム放出を促進すると共にcAMPを低下させるADPを用い、レンチオニン存在下および非存在下においてヒト血小板を活性化し、レンチオニンが血小板内の情報伝達を阻害するか否か検討した。その結果、レンチオニンは全ての惹起物質に対して凝集阻害効果を示した。このことから、レンチオニンは、血小板の接着や形態変化、もしくはそれに伴うタンパク質のリン酸化を阻害していることが示唆された。
2.レンチオニンによる血小板膜タンパク質GPIIb/IIIaとフィブリノーゲンの結合阻害の検討
抗体として、血小板を認識しPerCPにより蛍光標識されているCD61、活性化した血小板を認識しPEにより蛍光標識されているCD62P、活性化したGPIIb/IIIaを認識しFITCにより標識されているPAC-1を用い、レンチオニン添加・無添加のヒト血小板を種々の惹起物質により活性化後、これらの抗体と混合し、フローサイトメーターにより各抗体との結合の有無を測定した。その結果、レンチオニンを添加した血小板では、FITC強度ばかりでなくPE強度も低下した。このことから、レンチオニンは、血小板の接着に関係する血小板膜上の受容体ではなく、血小板の形態変化を阻害していると推察された。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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