2007 Fiscal Year Annual Research Report
野生獣肉の栄養成分および品質に影響を及ぼす要因の解明
Project/Area Number |
18580157
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Research Institution | Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture |
Principal Investigator |
石塚 譲 Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture, 環境研究部, 主任研究員 (00333435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
因野 要一 大阪府環境農林水産総合研究所(環境情報部・環境研究部・食の安全研究部及び水産研究部), 環境研究部, 主任研究員 (60333407)
西岡 輝美 大阪府環境農林水産総合研究所(環境情報部・環境研究部・食の安全研究部及び水産研究部), 食の安全研究部, 研究員 (80342997)
出雲 章久 大阪府環境農林水産総合研究所(環境情報部・環境研究部・食の安全研究部及び水産研究部), 環境研究部, 主任研究員 (40192489)
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Keywords | イノシシ / ビタミンE / 皮下脂肪厚 / 脂肪酸組成 |
Research Abstract |
島根県美郷町地域において2003-2007年に有害鳥獣捕獲または狩猟で捕獲された野生イノシシの最長筋(M. longissimus dosi)、大腿二頭筋(M. biceps femoris)および頚部皮下脂肪を採取。筋肉中のα-トコフェロール含量(18頭)、頚部皮下脂肪の厚さ(43頭)および皮下脂肪内層の脂肪酸組成(41頭)を測定して、捕獲時期や性の影響について検討した。筋肉中のα-トコフェロール含量は非狩猟期(3月から10月)、雄で高かった。筋肉部位間で含量に差は認められなかった。皮下脂肪の厚さは狩猟期(11月から2月)では雄:1.6±0.5cm、雌:1.4±0.3cm、非狩猟期では雄:0.8±0.5cm、雌:0.6±0. 2cmであり、狩猟期で厚かった。また、狩猟期では体重(内臓抜き重量)と厚さの間に相関関係がみとめられた。皮下脂訪中の主たる脂肪酸は、狩猟期および非狩猟期ともに、オレイン酸(C18:1)、パルミチン酸(C16:0)、ステアリン酸(C18:0)およびリノール酸(C18:2)であった。また、ミリスチン酸C14:0、C16:0、C18:0、リノレン酸(C18:3)と飽和脂肪酸は非狩猟期で高く、C18:1 と一価不飽和脂肪酸は狩猟期で高かった。 大阪府能勢町地域で2007年に有害鳥獣捕獲または狩猟で捕獲された野生ジカ雄(15頭)、雌(4頭)の最長筋のα-トコフェロール含量は各々5.4±1.4、4.7±0.4mg/kgであった。捕獲時期別で比較すると非狩猟期で高かった。
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Research Products
(3 results)