2006 Fiscal Year Annual Research Report
切り花リンドウ採花適期の評価手法および受粉蕾の非破壊的計測手法の開発に関する研究
Project/Area Number |
18580258
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
庄野 浩資 岩手大学, 農学部, 助教授 (90235721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 純一 岩手大学, 農学部, 助教授 (80133908)
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Keywords | 画像計測 / リモートセンシング / 生長解析 / 高精度農法 / リンドウ |
Research Abstract |
一般に、切り花リンドウの市場価値を低下させる大きな要因の一つに老花の存在が指摘される。老花とは、既に花弁内で受粉した花を意味し、市場に出回るまでに本来の花色から赤褐色に変化するため、個体全体の外観を大きく悪化させる危険性が高い。しかも、老花は、最適な採花ステージで収穫された個体の中にも相当数、存在する。このため、採花から出荷までの間に老花を早期に検出して除去する必要がある。現状では、岩手県の主力品種である‘安代の夏'を始めとする多く品種において、目視による外観の観察によって老花を検出しており、その精度は作業者の熟練度に依存する。しかし、受粉直前の若花と受粉後間もない早期の老花との外観的違いは非常に小さく、結果として老花の除去が不十分なまま出荷せざるを得ない状況にある。その一方では、外観の精査によって老花の早期検出が可能な熟練栽培者も少数ながら存在する。このため、その個人的技術の普及が期待されるが、そのためには、感覚的かつ主観的な判別方法を客観的に解明することが必要となる。そこで本研究では、平成18年度の重点課題として、外観を構成する要素の中でも特に"花色"、すなわち花弁の分光反射特性に注目し、その若花と早期の老花における違いを、‘安代の夏'を対象に可視域から近赤外域に渡って検討した。その結果、特に、720nm近辺の波長域において、若花と早期の老花の分光反射率間に有意な差があり、バンドパスフィルタを装着した市販のビデオカメラでその差を撮像・検出可能であることが確認された。平成19年度では、同波長域および可視光域などの複数の波長域における画像撮影による老花の早期検出装置を安価に開発することを念頭におき、研究を進める予定である。
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Research Products
(1 results)