2007 Fiscal Year Annual Research Report
NMDA受容体拮抗薬メマンチン誘導体の合成と作用機作の解明
Project/Area Number |
18590104
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
浜名 洋 Chiba Institute of Science, 薬学部, 教授 (00383472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 澄 千葉科学大学, 薬学部, 教授 (20026818)
藤本 正文 千葉科学大学, 薬学部, 教授 (30406798)
飯田 博一 千葉科学大学, 薬学部, 教授 (10335797)
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Keywords | アルツハイマー / 治療薬 / アダマンタン骨格 / NMDA受容体 / メマンチン / ネラメキサム酸 / 抗グルタメート作用 / 合成 |
Research Abstract |
アルツハイマー病の治療薬としてヨーロッパで認可されているメマンチン(1-amino-3,5-dimethyladamantane)およびアマンタジン(1-aminoadamantane)に関して、その誘導体の合成並びに活性評価を行うことを主目的として研究を開始した。まず、アダマンタン骨格の1位にメチルアミノ基を導入した化合物を合成し、NMDA受容体リガンド結合測定法により活性を評価したところ、メマンチンの1/20程度の活性、アマンタジンの1/4程度の受容体結合活性があることを研究初年度に明らかとした。 2年目となる昨年度は、20種類ほどのアダマンタン骨格を持つメマンチン誘導体の合成を達成し、その活性評価を行ってきた。アダマンタン骨格の1位に導入したメチルアミノ基の末端アミノ基を修飾した場合はNMDA受容体リガンド結合測定法による活性は大幅に低下し、アダマンタン骨格の2位にメチルアミノ基を導入した場合やその末端アミノ基を修飾した場合にはNMDA受容体リガンド結合測定法による活性が非常に弱くなることも明らかとなった。 一方、アダマンチル骨格を持つ化合物誘導体の合成法の確立の点においては、通常、容易には置換されないアダマンタンの橋頭位の置換が、Grignard試薬などを用いる数種の手法により可能となることが明らかとなった。本手法は、今後の誘導体合成に大きく貢献することは間違いなく、その詳細な条件検討を行っている。
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Research Products
(4 results)