2007 Fiscal Year Annual Research Report
夜勤時に摂取する食事が覚醒水準に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
18590564
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Research Institution | Tokai Gakuen University |
Principal Investigator |
武山 英麿 Tokai Gakuen University, 人間健康学部, 准教授 (50347407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城 憲秀 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (10137119)
榎原 毅 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (50405156)
辻 とみ子 名古屋文理大学, 健康生活学部, 准教授 (20269666)
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Keywords | 夜勤 / 食事 / 覚醒水準 / 糖質 |
Research Abstract |
本研究は、夜勤時に摂取する栄養素組成、とりわけ糖質の摂取割合の違いが、その後の覚醒水準にどのような影響を及ぼすか検討した。健常な男子大学生12名を対象として、以下の夜勤食の違いによる2条件模擬夜勤を設定し、覚醒水準への影響を検討した。夜勤は、10:00から8:00までとし、21:30と2:00に実験食を与えた。実験食はすべてエネルギーを統一し、全エネルギーに占める糖質の組成比を変えた高糖質食(糖質70%、脂質5%、タンパク質25%)と低糖質食(糖質30%、脂質45%、タンパク質25%)とした。覚醒水準は、模擬夜勤中に負荷した英文転写作業の成績、選択反応時間、ヴィジランス検査、Visual analogue scaleを用いた主観的疲労、日本産業衛生学会産業疲労研究会の「自覚症しらべ」を用いて評価した。また、心拍変動を測定して周波数解析から自律神経活動の評価および直腸温の連続測定を実施した。本実験は数日前から実験当日までの睡眠覚醒パターンが大きく結果に反映することからアクチウォッチを装着してもらい覚醒睡眠パターンが2条件で同じであることを確認した。結果は、夜勤食1(21:30)では、食事条件の違いによる影響はみられなかったが、夜勤食2(2:00)摂取後は、高糖食は、低糖食に比べて、選択反応時間が延長し、眠気感が大きくなる傾向がみられた。したがって、本研究から夜勤時に糖質を多く含む食品を摂取することにより、覚醒水準が低下しやすい可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)