2006 Fiscal Year Annual Research Report
大豆イソフラボン摂取と全身性エリテマトーデスの予後に関する前向きコホート研究
Project/Area Number |
18590588
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
南 優子 東北大学, 医学部, 教授 (60239316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 毅 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50110656)
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Keywords | 全身性エリテマトーデス / イソフラボン / コホート研究 / 予後 / 疫学 |
Research Abstract |
本研究は、近年、女性の間で関心が高まっている大豆イソフラボン摂取と全身性エリテマトーデス(SLE)の予後(活動性変化、動脈硬化性疾患の発症)との関連を明らかにすることを目的としている。平成18年度は、1.1995年に設定したSLE患者コホートの予後調査、2.1995年時の食物摂取頻度調査データを5訂食品成分表により再計算し、栄養素摂取量と大豆製品摂取量及びイソフラボン摂取量を算出する、の2つを実施した。今回の予後調査の対象は、1995年のSLE患者コホート279名から、既に予後が明らかとなっている22名を除いた257名である。平成18年5月以降、研究代表者が、患者コホートデータの再確認・予後調査を依頼する医療機関別患者リスト作成・予後調査票及び説明と同意を得るための手順書作成などの作業を行ない、10月に本格的な予後調査を開始した。予後調査は、研究代表者と研究分担者が共同で行なうこととし、14医療機関に調査を依頼した。平成19年3月末に7医療機関で調査を終えたが、患者数の多い医療機関では説明と同意の手続きなどに時間を要し、現在も調査継続中である。5訂食品成分表による栄養素摂取量計算は、岐阜大学疫学・予防医学分野の協力を得て行い、3月末にすべての患者の大豆製品摂取量及びイソフラボン摂取量データが整った。 平成18年度は、1と2の調査・計算以外に、大豆製品やイソフラボンの健康影響に関する情報収集も行なった。このうち、乳がんなどの女性ホルモン関連疾患についての疫学研究情報は、イソフラボンの女性ホルモン様作用を考える上で非常に有用であった。
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