2006 Fiscal Year Annual Research Report
マウスモデルを用いたリウマチ肺に対する分子標的治療法の開発
Project/Area Number |
18590854
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
谷 憲治 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (70207166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 博久 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, COE研究員 (50403754)
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Keywords | リウマチ肺 / 関節リウマチ / マウス / ベスタチン |
Research Abstract |
申請者は、Anthritogenic mAb CocktailとLPSを用いたコラーゲン誘導関節炎(CLA)動物モデルによって、関節炎発症後のマウス肺に関節リウマチ患者の間質性肺炎に類似した間質性肺病変を作製できることを見出した。関節リウマチを含めた膠原病による間質性肺病変の動物モデルはまだ報告がみられないことから今後本疾患の病態解明や治療法の開発に有用となることが期待できる。本研究では、リウマチ肺動物モデルに対してCD13/aminopeptidase N酵素阻害剤(ベスタチン)を用い、本阻害薬がリウマチ肺の予防や治療に有用であるかどうかを検討する。基礎的検討の結果、Anthritogenic mAb Cocktaiを複数回投与することでより明確なリウマチ肺モデルが作製できることが明らかとなった。続いて、ベスタチンは成人急性非リンパ性白血病の完全寛解導入後の維持強化薬剤としてすでに臨床応用されている経口薬ではあるが、ベスタチンの至適投与法と投与量に関する基礎的検討を行った。ベスタチンは半減期が極めて短いため、静注法や腹腔内投与では持続的な血中濃度が得られないことから連日の経口投与を選択した。また、これまでの研究結果および毒性に関する基礎的データから投与量は5mg/kg/日が最適と判断した。これまでの基礎的データを用いて、今後ベスタチンのリウマチ肺動物モデルに対する効果を検討する予定である。
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Research Products
(3 results)