2006 Fiscal Year Annual Research Report
易卒中高血圧自然発症ラットの大腿骨頭壊死 とくに脂肪細胞の関与について
Project/Area Number |
18591666
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
熊谷 謙治 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00315235)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 裕幸 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (30107677)
丹羽 正美 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (20136641)
|
Keywords | 大腿骨頭壊死 / 脂肪細胞 / 易卒中高血圧自然発症ラット / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
我々はSHRSPの大腿骨頭の観察を1998年より行いくSHRSPでは15〜19週齢でより高頻度に早急期の壊死が発生することを発見し、主としてステロイドホルモンや高脂血症の関与の研究を行ってきた。 特発性大腿骨頭壊死症における阻血機序の病態解析で今回の大目標はステロイドホルモン投与によって生じる脂肪細胞が増生、膨化と微小循環特に血管内皮の関与の関係を解明することである。 上記病態解析のため、まず基礎実験として牡40匹のSHRSP/Izmを17週齢にて屠殺し、大腿骨頭を採取、光学顕微鏡用に病理組織標本作製しまた採血、他臓器を採取した。 壊死の有無を検鏡し、抗ラットのレプチン、アジポネクチン、PAI-1、TNFα抗体を用いて、免疫組織学的に各種サイトカインの局在を観察した。その結果レプチン、アジポネクチン、PAI-1、TNFα抗体の骨髄脂肪細胞内及び周囲に定性的反応性は確かめられた。ステロイドホルモンの投与の有無、大腿骨頭の壊死の有無での各種サイトカインの定量的反応性を評価するための所見の取り方集計方法を現在検討中である。 また骨髄内脂肪細胞の各種サイトカインの分子生物学的実験を行うため骨幹部より骨髄脂肪組織を採取し、RNAlater (DNA, INA保存液)中に凍結保存をおこなっている。収穫率が悪く、採取法の改良を行いつつある。 大腿骨頭の光学顕微鏡用組織標本からサイトカインの分子生物学的研究が可能かどうかも検討中である。 ステロイドホルモン非投与に比してステロイドホルモン投与で、脂肪細胞が増大し、各種サイトカインも免疫組織学的に範囲や染色顆粒が増大しており、現在おこなっている実験計画は発展拡大させることで研究可能と思われる。
|
Research Products
(2 results)