2006 Fiscal Year Annual Research Report
精子形成過程におけるTCTPの機能解析とアンドロゲンによる発現調節機構の検討
Project/Area Number |
18591817
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
小森 慎二 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60195865)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
霞 弘之 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00289068)
堀内 功 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70340974)
|
Keywords | 精子形成過程 / TCTP / アンドロゲン / セルトリ細胞 |
Research Abstract |
アンドロゲンのTCTPへの発現調節の検討 1)Gel shift法によるアンドロゲン作用領域の同定TCTP遺伝子5'上流領域を9つの断片に分けて検討したところ、ひとつの断片(-700bp1から-500bo)に、核蛋白が結合したことが判明した。 2)Luciferase assayによる発現調節断片の検討 上記で同定した5'上流領域断片をluciferase遺伝子の上流に導入することに成功した。現在この断片についての発現への影響を検討中である。 1.マウス精巣にてのandrogenのTCTP発現調節への検討 2.アンドロゲン分泌を抑制した雄マウスの作成 3.雄のBalb/cマウスにGonadotropin releasing hormone agonist(GnRH agonist)であるleuprolide chlorideとアンドロゲンに拮抗するflutamideを投与する。投与後4週間後にマウス精巣を摘出する。また、GnRHagonist投与群にはtestosteroneを投与し、1週後、2週後、3週後、4週後と同じくマウス精巣を摘出する。 1)Laser microdissection法によるSertoli細胞の回収 上記の精巣の凍結切片を顕微鏡下観察して、精細管内のsertoli細胞をLaser microdissection法にて回収し。その細胞よりmRNAを分離することに成功した。 2)RT-PCR法によるTCTP遺伝子の発現量の解析 発現量を検討したとことろ、Fulutamideにて有意に発現が増強された。一方およびGnRH agonistによる作用とtestosteroneによる作用では有意な差は認めなかった。 以上より、アンドロゲンはTCTPの発現に関与することが示唆された。今後さらに詳細に検討する予定である。
|
Research Products
(1 results)