2007 Fiscal Year Annual Research Report
造影MRIを用いた頭頸部Kinetic Analysisの試み
Project/Area Number |
18592063
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉浦 一紀 Kyushu University, 大学院・歯学研究院, 教授 (20210643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筑井 徹 九州大学, 大学病院, 講師 (10295090)
徳森 健二 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (40253463)
清水 真弓 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (50253464)
河津 俊幸 九州大学, 大学病院, 助教 (20294960)
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Keywords | 造影 / MRI / T1値 / 造影剤濃度 |
Research Abstract |
まず、昨年年度に引き続き、ファントム実験により、高速T_1mapの検討を行った。従来法IR-FSE法と改良したLook-Locker法(仮想心電図同期)のT_1値(T_<1IR>とT_<1LL>)を算出したところ、相関は高く、R^2は0.99以上であった。 そこで新たに、造影前T_1mapとdynamic study中の信号強度の変化からの造影中のT_1値の算出が可能であるか検討した。二種類の濃度の造影剤を用意し、dynamic撮像(SE法)を行ってdynamic studyの信号強度を求めた。一方の溶液のT_1値(T_<1IR>)を既知として、他方のT_1値(T_<1dyn>を算出した。その上で、従来法で算出したT_1値(T_<1IR>)とdynamic studyから算出したT_1値(T_<1dyn>)の値を比較した。TR時間を200ms程度に設定すると、T_<1IR>=900ms〜1200msの造影剤濃度の信号強度を基準とし、各種濃度溶液のT_<1dyn>を算出したところ、T_<1IR>>200msの溶液では、T_<1IR>とT_<1dyn>、および(1/T_<1IR>)と(1/T_<1dyn>)のR^2は099であった。以上の実験より、高速Tlmapの作成が可能となり、造影前のTlmapを基にして、造影中のT1値が、dynamic studyより算出できる事が明らかになった。さらに、1/造影剤濃度とT_<1IR>が比例関係であることが確認でき、T_1値を算出できれば、造影剤濃度を算出できる事が明らかになった。これらの基礎データをもとに、5名の口腔腫瘍患者に応用し、頭頸部の造影剤相対濃度の算出を行った。
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Research Products
(3 results)