2006 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病変特異的に発現するクローディンによる歯周病原因子の上皮透過性制御機構の解明
Project/Area Number |
18592264
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
中江 英明 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (30227730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅 俊行 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (60243713)
湯本 浩通 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (60284303)
高橋 加奈子 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80403715)
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Keywords | 歯周病 / 上皮細胞 / claudin / tight-junction / トランスフェクション |
Research Abstract |
炎症歯肉からclaudin-10に対する特異的プライマーを用いて得られたPCR産物を精製し、TA cloning vectorにてE.coliにtransformationした後、X-Galにより選択されたコロニーからplasmid vectorを精製し、このplasmidを制限酵にて切断後、DIG RNA Labelingで標識することによりin situ hybridizationのprobeを作製した。このprobeを用いclaudin-10mRNA発現を検討した結果、健常歯肉上皮ではclaudin-10mRNAは発現していないが、炎症歯肉特異的に基底細胞層に発現していることが明らかになった。 次に、claudin-10の特異的アミノ酸配列を合成した後、ウサギに数回免疫することにより抗claudin-10血清を作製した。この抗血清を用いclaudin-10タンパク質の発現を検討した結果、上記のDNA probeを用いた場合と同様の結果が得られた。さらに、claudinは通常tight-junctionが形成されている細胞間隙のみに存在しているが、claudin-10は細胞間隙だけではなく細胞質にも存在していることが明らかになった。 また、上記のPCRにて3'endoにEcoR1サイトを導入後、増幅した断片をSK8-)-FLAG or SK(-)にサブクローニングした。これらのインサートをSaII-XbaIで切断した後、T4ポリメラーゼでbluntingした。これらをpPAGGSneodelEcoRIに導入し発現ベクターを作製した。今後、透過性制御機構をin vitroで解明するためヒト歯肉上皮細胞にトランスフェクトし、claudin-10を安定に発現するクローンの樹立を予定にしている。
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Research Products
(4 results)