2006 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者・障害者における口腔内細菌混合感染と全身性疾患に関する研究
Project/Area Number |
18592296
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
廣藤 卓雄 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (10189897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米田 雅裕 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (10253460)
内藤 徹 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10244782)
武内 哲二 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10148926)
山田 和彦 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40289567)
松葉 健一 福岡歯科大学, 歯学部, 老健施設長 (20150534)
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Keywords | 高齢者 / 口腔内細菌叢 / 喀痰内細菌叢 / PCR / T-RFLP |
Research Abstract |
介護老人保健施設サンシャインシティの入居者の口腔内細菌叢と喀痰内細菌叢を、朝食後の衛生士による口腔ケア時に採取した。それぞれの試料から、通報にしたがってDNA抽出を行い、(1)PCRによる歯周病細菌の検出(2)T-RFLP(terminal restriction fragment length polymorphism)による口腔細菌叢のパターン解析を行った。その結果 (1)PCRによる解析から、主要な歯周病細菌は、口腔内に存在している場合には喀痰にも存在していることが示されたP.gingivalisとT.denticolaについては、口腔サンプルには検出されないにも関わらず、喀痰サンプルに検出されたサンプルがあった。P.gingivaisとT.denticolaは歯周ポケットに棲息し厳格な嫌気性菌であることから、口腔内拭い液中には検出されず喀痰中で検出されたことが考えられる。つまり、非常に嫌気性の高い喀痰内は、これらの歯周病原因菌にとって棲息に適した環境であることが示唆された。(2)T-RFLPによる口腔細菌叢のパターン解析から、細菌叢は個体差が非常に大きいこと、口腔内細菌叢と喀痰内細菌叢は類似しているがシグナルの強さに違いがみられ相対的な割合が異なることがわかった。口腔内状態および全身の健康状態とT-RFLPのパターンを解析しデータを蓄積することによって、肺炎を引き起こす可能性の高い口腔由来の細菌を同定できると考えられる。
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