2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における生活リズムの調整に関するケア開発とその有効性を測定する指標の検討
Project/Area Number |
18592303
|
Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
杉山 敏子 Tohoku Fukushi University, 健康科学部, 教授 (90271957)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 良子 東北大学, 医学部, 教授 (10275498)
柏倉 栄子 東北大学, 医学部, 准教授 (60282026)
|
Keywords | 生理指標 / 高齢者 / 生活リズム |
Research Abstract |
今年度は,学会発表を2件とそれに伴う論文を作成し,現在投稿中である。また,平成21年度には1件の学会発表の予定である。 睡眠と瞬目の指標ともに,先行研究においても加齢と関係があると考えられている。そのため,生理指標の一つである瞬目を睡眠研究の基礎的研究として行ってきた。また,睡眠も瞬目も新生児から高齢者まで発達的変化を遂げることも知られている。1920年代頃より睡眠と瞬目については海外において数件の論文において検討されてきているが,REM睡眠とnon-REM睡眠と瞬目に関連する発達的変化については詳しく調べられていない。そのため,高齢者との比較研究のため新生児の瞬目に関する調査を一件,新生児から高齢者までの調査を一件行い学会発表および論文作成を行った。また,もう一件,病院に入院中の患者の環境と睡眠について今年度は基礎的な研究を行い,「夜間の病棟内の音の発生と睡眠への影響」というタイトルで日本看護学研究において学会発表を予定している。 高齢者は睡眠が浅く,睡眠に対する充足感も低いことは一般的にも知られている。病院に入院中,あるいは施設内において,慣れない環境の中で眠ること,多人数の中で眠ることによって生活リズムが崩れたり,そのことによって病状が悪化してしまうことも考えられる。 今年度が研究の期間の最終年となるが,看護におけるケアと睡眠の状況についてまでの研究には至らず,主に生理指標の確認作業である基礎的な研究に終始してしまった。期間は終了してしまうが,今後は,睡眠に対するケアについて,また,高齢者が身だしなみを整えることの大切さや生活リズムが睡眠の状態にどのように影響しているかについて研究を継続していく予定である。
|
Research Products
(2 results)