2006 Fiscal Year Annual Research Report
ワーク・アビリティ・モデルを枠組みとした労働能力改善のための看護管理方法の開発
Project/Area Number |
18592327
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
奥井 幸子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (30214050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 千津子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 教授 (50209946)
末永 由理 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (10279838)
橋本 麻由里 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (40228424)
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Keywords | ワーク・アビリティ・モデル / 労働能力 / 労働能力指標 / 看護管理 / ゆとり |
Research Abstract |
本研究は,ワーク・アビリティ・モデル(Work Ability Model:労働能力維持モデル)を枠組みとして,看護職者の労働能力を改善する方略を考案・実施・評価・整理することで,看護職者の労働能力を把握・改善するために有効な方法を開発することを目的としたものである。 われわれはこれまで,本モデルを活用し,働きやすい職場づくりをめざすA大学病院の看護部長,師長等有志とともに看護職者の労働能力を高めるための管理・教育的介入を行い,ゆとりを産み出す複数の方法を開発したが,改善の有無と程度は部署により異なっていた。 このため本研究では,特に看護組織全体としての管理的介入とその周知を工夫し強化する視点からこれまでの活動を評価し,ビジョンの再構築を図った。しかし,看護部全体を視野に入れた明確なビジョンを描くことが困難であった。これは,本研究の看護部における位置づけと意義の確認作業が不足していることによると推測され,活動を振り返り,本研究の意義を再確認し,今後の活動の可能性を探索する作業を行った。これにより,労働能力を維持する上で、「回復状態」がキーワードになること,チームのコミュニケーションをさらに強化していく必要があること,フィールドにおける本研究の運営の仕方を明確にする必要があることを課題として整理することができ,フィールドにおいて活動報告会を行った。 一方,これと並行して,労働能力指標翻訳者・実践家との介入および評価指標に関する検討を行い,集団のみでなく個別に評価を行い活動を導くような本モデルの活用方法について示唆を得た。 今後は,これらの課題に取り組みながら労働能力を維持向上させる具体的な方法を開発していく必要があると考える。
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