2006 Fiscal Year Annual Research Report
心臓リハビリテーションを遠隔支援する24時間アクティビティと心負荷の縦断調査
Project/Area Number |
18592361
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
安田 加代子 佐賀大学, 医学部, 講師 (90336123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 千普美 九州大学, 医学部, 講師 (00336124)
檜垣 靖樹 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10228702)
古賀 明美 佐賀大学, 医学部, 講師 (00336140)
山地 洋子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90315193)
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Keywords | 虚血性心疾患 / 心臓リハビリテーション / 急性期看護 / 心負荷 / アクティブティ / ポジショニング / 日常生活の援助 |
Research Abstract |
本年度は、(1)虚血性心疾患患者への急性期看護ケア内容のデータ収集・分析、(2)(1)と文献検討から急性期看護ケアのフォーマット作成、(3)看護ケア内容、アクティビティ等のデータ収集を主な実施計画とした。 計画(1)の急性期看護ケアは、体位変換、受動・自動坐位、立位等のポジショニングの援助、室内歩行、トイレ歩行、100m・200m歩行、トレッドミル等の運動負荷時の援助、食事・排泄・清潔等の日常生活の援助、患者教育に分類できた。いずれも心電図モニター監視下での援助であり、安静時心拍数および血圧から過度に逸脱した変動はなかった。 計画(2)の文献検討の結果、ポジショニングおよび日常生活の援助に関する心負荷の指標には、心拍数、収縮期血圧、pressure-rate product(PRP)が多く、その他に左室駆出率、心拍出量、Borg指数、SvO_2等を用いた報告があった。ポジショニングの援助時は極めて小さな変動であること、日常生活の援助に関しては内容によって結果が異なっていた。心負荷増大のため援助内容に工夫を要する援助として、歯磨き動作(強さ)、食事動作(早食い)、排泄動作(排便時のいきみ、和式トイレ使用)、洗髪動作(前屈体位)、入浴動作(湯温、静水圧、前屈姿勢)等があり、患者教育内容のエビデンスとなる結果であった。しかし、いずれの研究成果も1990年前後であり、治療成績が向上した現今への適用は、その時期も含めさらなる検証が必要であることが示唆された。急性期看護ケアにおける心負荷の指標として、非襲侵性でデータ収集が可能な心拍数、収縮期血圧、PRP、Borg指数、運動強度等を含めたフォーマットを作成した。 計画(3)はデータ収集に向けて準備中である。具体的には、研究計画書を推敲した上で調査票を作成し、調査施設との打ち合わせが進行中である。本調査は、本学医学部倫理委員会の承認後にデータ収集を開始する予定である。
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