2007 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの入院と親の養育行動の変容-養育支援のためのアセスメントツールの開発-
Project/Area Number |
18592364
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
草場 ヒフミ University of Miyazaki, 医学部, 教授 (30153282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野間口 千香穂 宮崎大学, 医学部, 准教授 (40237871)
藤井 加那子 宮崎大学, 医学部, 助教 (30404403)
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Keywords | 看護学 / 養育行動 / 入院 / 親 / 幼児 / 看護師 |
Research Abstract |
本研究は幼児の入院における親の養育行動の変容および関連要因を明らかにし,看護援助に向けてのアセスメントツールの作成を目的としている.本年度は以下のことを検討した。 1.子どもの入院による親の養育行動の変容と変容に関連する要因;親への面接調査から 平成18年度に実施した文献検討および2名の親からの聞き取りをもとに面接調査の方法とインタビューガイドを作成した。それをもとに9名の親に半構成的インタビューを行い、質的帰納的に分析した。入院初期においては、子どもの健康状態、医療処置、生活環境の変化などによって、既に獲得している子どもへのヘルスケアでは対処出来ないと認識していた。入院におけるケアの繰り返しの体験、医療者からのサポート、情報収集などによって、親は新たに子どものヘルスケアを再構築している様相が明らかになった。子どもの健康状態の安定、親と幼児の相互作用、親の情緒的安定は入院生活における親の養育行動の再構築の安定に影響していることが見出された。 2.入院中の幼児と親に対する支援;看護師への面接調査から 平成18年度に実施した文献検討及び親への面接調査の結果をもとに、入院中の幼児と親に看護経験のある看護師8名に半構成的なインタユーを行った。内容は看護者が認識している親の養育行動の様相、親への看護支援内容とそれを判断する要素などであった。具体的看護場面にそって質問し、得られた内容を質的帰納的に分析している。今後、さらに対象者を増やしていく予定である。
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