2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592391
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
平 典子 Health Sciences University of Hokkaido, 看護福祉学部, 教授 (50113816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (20325905)
本間 ともみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (90315549)
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Keywords | 緩和ケア / プレゼンス / 実践モデル |
Research Abstract |
「緩和ケアにおけるプレゼンス実践モデルの構築」に向け、本年度は、実践モデルを作成し、そのモデルのプレテストを実施した。以下、研究目的および方法について記載する。 【研究目的】 緩和ケアにおけるプレゼンスの実践モデルを作成する。 【研究方法】 1)プレゼンスが生じる要因とその成果に関する看護師の体験分析、患者および家族の体験分析および関連領域の国内外の文献検討にもとづき、プレゼンスが生じる状況のアセスメント、援助方法、成果の指標を構造的に捉え実践モデルを作成した。 2)作成した実践モデルによる介入についてプレテストを行い、モデルの評価および修正を行った。 【結果】 1)介入研究および実践モデルに関する研究について文献検討を重ねた結果、以下の点が判明した。・介入の成果を明確に実証するためには、プレゼンスを「何」に対して実践するのかを明確にする必要がある。「何」とは、介入によって解決する必要がある「問題」であるが、本研究では、問題というより、緩和ケアにおけるスピリチュアルの「課題」として位置づけた。・実践モデルについては、多くの要素を取り込まず、シンプルなものがよいことがわかった。これは、前述の「何」に対して実践するのかが明確になることで可能になると考えた。 2)本研究は、介入研究であるため、患者・家族に対する成果をどのように測定するのか検討を要することが判明した。そこで、質的な変化および量的スケールの併用を行うこととした。 3)プレテストの結果、モデルの構造図を修正し、一部の援助法について具体化を行った。
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