2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18592391
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
平 典子 Health Sciences University of Hokkaido, 看護福祉学部, 教授 (50113816)
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Keywords | 緩和ケア / プレゼンス / 実践モデル |
Research Abstract |
【研究目的】 実践モデルの適用によるプレゼンスの実施と評価を行い、緩和ケアにおけるプレゼンスの実践方法について検討する。 【研究方法】 1)一般病棟あるいは緩和ケア病棟に勤務している看護師5人を対象に、実践モデルの実施と評価を行った。モデルの実施にあたっては、対象者に対してモデルの概要と実施方法を説明した。 2)対象者に対し、モデルの活用、モデルの構成要素について半構成的インタビューを実施した。 3)実施結果をもとに、プレゼンス実践モデルの検証と実施方法、評価の基準について検討した。 【結果】 1)一般病棟の看護師2人、緩和ケア病棟の看護師3人が実践モデルの実施と評価を行った。結果、以下の点が判明した。 ・モデルにもとづいて実施することにより、緩和ケアを受けるがん患者の心理・社会的課題について意識的に介入できた。 ・モデルの概要を理解することにより、プレゼンス介入のタイミングを判断することが容易となった。また、「成果の指標」の活用により介入のアウトカム判断が有効にできた。 2)今後、患者・家族に対する成果を測定するためには、QOLスケールなどを用いた継続的な検証が必要であることが判明した。
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