2007 Fiscal Year Annual Research Report
独居高齢者の閉じこもり要因と介護予防プログラムに関する研究
Project/Area Number |
18592425
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
山田 美幸 University of Miyazaki, 医学部, 助教 (00336314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部, 准教授 (30258983)
長谷川 珠代 宮崎大学, 医学部, 助教 (30363584)
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Keywords | 在宅看護 / 独居高齢者 / 介護予防 / 閉じこもり |
Research Abstract |
平成18年度に作成した介護予防プログラムの効果を明らかにすること、独居高齢者の生活行動パターンと運動量を明らかにすることを目的に、平成19年度は前年度の作成したプログラムを実践し、プログラムの評価を行った。また、独居高齢者の自宅に見守りのセンサーを設置し、高齢者の生活行動の調査を行った。プログラムの評価対象者はデイサービス施設に通所する34名、性別は女性のみ、平均年齢は84.7±4.2歳、最高齢者は93歳であった。プログラムはのべ20回実施した。その結果、プログラム前後を比較すると、玄関で転びそうになった人は増加していたが、家の中や乗り物に乗る時の転倒のリスクは減少していた。日常生活の困難度については、プログラムの前後で有意差を認めなかった。16mの歩数は前後で比較すると歩数が減少し、足の踏み出しが大きくなっていた。これらのことから、本プログラムは、転倒のリスクや生活動作の困難状況を減少、維持させることができていると考える。人感センサーを設置は3名実施し、一日の生活パターンやトイレの回数、入浴の状況、室内での部屋移動の状況が把握でき、その情報を家族は毎日観察していた。約1ヶ月間の情報を得た後、1日あたりの身体活動量を算出し、自宅でできる介護予防プログラムを作成した。高齢者の室内での行動はなかなか把握しにくい。また、高齢者に尋ねてもその情報は掴みにくい。本研究では、高齢者の動きを生活活動量として捉え、独自に開発した行動分析、運動量分析、閉じこもり分析のソフトを用いることで、客観的にデータとしてわかりやすく示すことができ、自宅での介護予防プログラムの実践につながっていると考えられる。
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