2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護学生の老化の理解を深める有効なエイジングメイクアップ教材開発
Project/Area Number |
18592460
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
横山 ハツミ 広島国際大学, 看護学部, 助教授 (20280076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 慎一郎 広島国際大学, 保健医療学部, 助教授 (20238108)
白木 智子 広島国際大学, 看護学部, 助手 (80389098)
糠信 憲明 広島国際大学, 看護学部, 講師 (20412348)
西川 まり子 広島国際大学, 看護学部, 助教授 (80412344)
山崎 登志子 広島国際大学, 看護学部, 教授 (50282025)
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Keywords | エイジング / メイクアップ / CAI / 高齢者 / シミュレーション |
Research Abstract |
今年度は高齢者の加齢による皮膚組織の変化と生活習慣について明らかにすることを目的として、広島県下の高齢者400名を対象として主観的、客観的な実態調査を実施し、以下のような結果が得られた。 (1)高齢者の加齢による皮膚の変化に関する意識調査(337名、女性236名、男性101名、平均73.5歳)の男女差比較では、女性は化粧、美容への関心が高く、化粧をする頻度が高い、男性の方が屋外での活動が多く、化粧の必要性を感じていない、顔の加齢変化には満足しており、若い頃描いていた老人像に近づいていることを意識していることが示唆された。 (2)老化予防としては、水分を多くとる、日焼けしない、入浴する、毛髪の手入れに女性はシャンプー、リンス、トリートメントを使う。男性は帽子をかぶることを生活のなかに取り込んでいた。 (3)高齢者145名(平均年齢73歳)を対象にKKモリテックス社のTR-3肌センサー(120〜700倍率)を用いて肌の水分、油分、弾力の測定調査を行った。その結果、高齢者全体の肌の状態は、正常肌43.5% 乾燥肌29% 油性肌24%、乾燥・油性肌3.5%であった。このことから対象高齢者の半数近くが正常肌であること。男女差の比較では、男性は女性と比較して油性肌が多く、乾燥肌が少ないことが分かった。 (4)エイジングメイクアップ体験よって、学生が描く老化のイメージや価値観は高齢者が描く(自己の考えやライフスタイルを大切に、家族や配偶者と円満に暮らす)老人像および(健康で自尊心、思いやりを持って自分らしく生きる)価値観に近づく変化を示すことが明らかになった。 次年度はこれらの高齢者のフィジィカルな側面と生活習慣から得られた結果を高齢者の特徴を捉えた、老人メイクのイメージ化を促進するエイジングメイクアップ演習の手法として開発を進める。
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Research Products
(1 results)