2007 Fiscal Year Annual Research Report
京都とヨーロッパ主要首都のイメージの生成・受容・流布・変容に関する比較文化研究
Project/Area Number |
18600007
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
野口 祐子 Kyoto Prefectural University, 文学部, 教授 (80128769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗田 好史 京都府立大学, 人間環境学部, 准教授 (70254323)
野田 浩資 京都府立大学, 福祉社会学部, 准教授 (60250255)
浅井 学 京都府立大学, 文学部, 准教授 (00257817)
WALKER Larry 京都府立大学, 文学部, 准教授 (70381928)
長谷川 雅世 京都府立大学, 文学部, 共同研究員 (30423867)
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Keywords | 都市論 / 比較文化 / みやこのイメード / 京都とヨーロッパ |
Research Abstract |
平成19年度は京都とヨーロッパ主要首都のイメージの比較研究を、みやこへの「他者のまなざし」とみやこから「他者への演出」へと、射程を拡大した。引き続き研究会を開き、京都のイメージのあり方を、ヨーロッパにおける都市イメージ研究の蓄積を活かして分析する作業を行った。その成果として、主に京都については、平成19年度研究実施計画に挙げた○観光ブームとみやこイメージの変容、○みやこに対する他者のまなざし、○古都幻想と尚古趣味、に関する研究分担者の野田による論文の発表があった。研究代表者の野口は、○首都構想における保存と開発の理念の葛藤、○各時代の美意織の変化とみやこの姿の関係、○観光ブームとみやこイメージの変容、に関して、ロンドンと京都の比較検討を行った。ロンドンの景観保存と国民のアイデンティティの関係を、セント・ポール大聖堂への眺望の保存を例に論じ、2007年から施行された京都市景観政策ロンドンと比較する論文を発表した。また、著書『メアリー・ポピンズのイギリス-映画で学ぶ言語と文化』では研究代表者の野口と分担者の浅井・長谷川他1名が、ロンドンのイメージと社会について論じた。本書では、セント・ポール大聖堂の重要性をはじめとするロンドン・イメージが、映画というメディアにどのように表現されているかを論じている。この共同執筆の成果は、平成20年度日本学術振興会による研究成果の社会還元・普及事業「ひらめき☆ときめきサイエンス」で、高校生を対象に紹介する予定であり、本研究の面白さを分かりやすく伝えたいと考えている。
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Research Products
(3 results)