2007 Fiscal Year Annual Research Report
短期大学における保育者育成モデルとサーモグラフィによる教育効果検討の可能性
Project/Area Number |
18611010
|
Research Institution | Seiwa Junior College |
Principal Investigator |
齊木 久代 Seiwa Junior College, 保育科, 教授 (50212238)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広渡 純子 聖和大学短期大学部, 保育科, 教授 (40173299)
千葉 武夫 聖和大学短期大学部, 保育科, 准教授 (20258130)
上田 哲世 聖和大学短期大学部, 保育科, 教授 (50131545)
中川 香子 聖和大学短期大学部, 保育科, 教授 (90131549)
丸尾 喜久子 聖和大学短期大学部, 保育科, 教授 (10290404)
|
Keywords | 保育者育成モデル / STAI / 教育効果 / サーモグラフィ / ストーリーテリング / 状態不安 / 特性不安 / 寒暑耐性 |
Research Abstract |
1 保育者成長尺度作成に向けて (1)昨年度収集した保育者が「問題」と考えることに関する具体的記述を分析した結果について学会発表を行うとともに、これらの結果を参考にして項目を整理し、これをもとに作成したアンケートを、本学で行う現職保育者を対象とした研修会参加者に対して実施した。 (2)「保育士のための自己評価チェックリスト」を使用して、入学1年目の学生に対して4月、10月、1月末の3回、継続して自己評価を求め、このデータについて分析中である。次年度、2年目の評価データをこれらに加えて、保育者としての成長過程を評価できる尺度構成のための基礎データとする予定である。 2 "ストーリーテリング"発表体験の効果について 「保育内容(言葉)」の授業に関連してなされる"ストーリーテリング"発表体験の効果について検討するため、サーモグラフィと質問紙を用いて、2年生103名を対象とした調査を行った。"ストーリーテリング"実施前後における学生の発表に対する自己評価を求めるとともに、実施中の顔面皮膚温度(眉間部)の変化をサーモグラフィで測定した。また、新版STAI状態不安尺度を発表直前に実施し、新版STAI特性不安尺度と寒暑耐性尺度を授業終了後に実施した。 状態不安得点の高さによって、発表に対する自己評価、顔面皮膚温度に差異的な結果が得られた。状態不安A尺度得点と実施前「十分、発表の準備が出来ている」「うまく発表できる」「発表の準備をするのが楽しい」、実施後「発表がうまく出来た」「実力が発揮できた」「発表は楽しかった」の得点間には負の相関関係が、一方、実施後「発表は緊張した」の得点とは正の相関関係があった。しかしながら、P尺度得点とは、いずれの自己評価項目の得点とも有意な相関は得られなかった。
|
Research Products
(2 results)